Operation Guide ID-27J

電波時計について

電波時計とは

時刻情報

正確な時刻情報[ 日本標準

] をのせた長波標準電波 (JJY)を受信することによ り、正しい時刻を表示する

時計です。

日本標準時:日本の時刻のもとになるもので、テレビ の時報などに利用されています。

この標準時は「セシウムビーム型原子周 波数標準器」等により制御されています。

電波時計は正確な日本標準時を受信していますが、 時計内部の時刻演算処理等により、時刻表示に1秒 未満のズレが生じます。

標準電波

標準電波は独立行政法人情報通信研究機構(NICT)が運 用しており、福島県田村郡の「おおたかどや山標準電波 送信所」(40kHz)および佐賀県と福岡県の境の「はが ね山標準電波送信所」(60kHz)から送信されています。 この標準電波はほぼ24時間継続して送信されていますが、 保守作業や雷対策等で一時送信中断されることもあります。

電波の受信範囲の目安

条件の良いときは、送信所からおよそ1000km離れた 場所でも受信することができます。

※ただし、約 500km を超えると電波が弱くなります

ので、受信しにくくなることがあります。

※受信範囲内であっても、地形や建物の影響を受けた り、季節や天候、使用場所、時間帯(昼/夜)などに よって受信できないことがあります。

※電波の特性により、夜間の方がより受信しやすくな ります。

〈送信所の位置〉

1000km

500km

おおたかどや山

 

40kHz

はがね山

500km

60kHz

受信のしくみ

 

 

内蔵の「受信アンテナ」

送信所

長波標準電波

から電波を受信

 

 

 

 

受信した電波を時

 

電波情報

計内部で解読し、

 

時刻情報に変える

 

 

 

 

解読

セシウム

時刻情報

時刻情報にもとづ

時計内部

原子時計

いて時刻修正

電波受信について

本機は「おおたかどや山標準 電波送信所」(40kHz)と「は が ね 山 標 準 電 波 送 信 所 」 (60kHz)の2局より受信しや すい方の電波を自動的に選択 し受信を行ないます(自動選 局機能)。通常は毎時 1 分に電 波受信を自動的に行ないます (自動受信)。

1回の受信は約214分間(リセット直後は約4

14 分間)です。

受信に成功すると、すぐに正しい時刻/月日(曜日) に修正されます。また、 マークおよびマークが点 灯して受信成功をお知らせします。

マーク現在の時刻台に電波受信が成功している ことを表します。

(例:現在が午後235分の場合、午後 2時台に受信成功していることを表しま す)

時刻台が変わった場合、または手動受 信を行なった場合は消灯します。

マーク… 1 1回以上、電波受信が成功している ことを表します。

(正しい時刻が表示されているかどうか の目安になります)

※ただし、受信成功していても午前2時 と午前 3 時になると一度消灯します。 その後受信成功すると、再び点灯継続 します。

<正しく受信するために>

電波受信できる場所でお使いください(「使用 場所について」参照)。

本機を電波送信所方向に向けると、受信しやすく なります(本機に内蔵されている受信アンテナと 電波送信所が垂直方向になるようにすると、最も 受信しやすくなります)。

最も受信しやすい設置のしかた

・時計表示部または裏面を電波送信所に

向かい合うようにする

・金属板の上などを避けて窓際で行なう

受信中(受信インジケーター表示中)に時計を動か したりボタン操作をしないでください。なお、受信 中に電波受信ボタンを押すと、受信を中断します。

<ご注意>

アラーム時刻セットボタンを使って現在時刻を修 正すると、以後 24 時間自動受信は行ないませ ん。ただし、この間に電波受信ボタンを押して手 動受信を行なうと、その時点で解除されます。

アラームオンでアラーム時刻を設定している時刻 台での自動受信は行ないません(例:アラーム時 刻=午前715分のとき、午前71分の自動 受信は行ないません)。

電波受信を行なわない間は、月差±30秒以内の 精度で計時します。

電波障害により、誤った信号を受信することがあ ります。

使用場所について

本機は、テレビやラジオなどと同様に、電波を受信する ものです。本機を使用するときは、「電波を受けやすい」 部屋の窓際などでご使用することをおすすめします。

以下のような場所では、電波受信しにくくなりますの で、このような場所は避けて本機をお使いください。

マンションやビルなどの鉄筋、鉄 高圧線、架線の近く 骨の建物の中およびその周辺

(ビルの谷間など)

※ 但し、窓ぎわで使用すると受信 しやすくなります。

乗り物の中

家庭電化製品、OA機器のそば、

(自動車、電車、飛行機など)

 

金属板の上

テレビ、スピーカー、FAX、

パソコン、携帯電話など

電波障害の起きるところ

山の裏側など

工事現場、空港のそば、交通

量の多いところなど

1000km

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