転送バッファサイズとレイテンシタイマは、USB60F の受信機能に関する設 定パラメータです。

REX-USB60Fは下記の事象を検出すると、RS232 から受信したデータを USB 経由でホストに転送します。

1)REX-USB60F内部の 64 バイトの転送バッファがフルになる 2)RS232 CTS#/DSR#/DCD#/RI# のラインコンディションが変化 3)RS232 受信データにイベントキャラクタを検出

4)レイテンシタイマ(デフォルト 16msec)がタイムアウト

64バイト以下のデータ転送に関しては、レイテンシタイマ(Fig.6-1-1Latency Timer)で設定した時間の遅延が発生します。64 バイト以上の大量 データを転送する際には、64 バイトの転送バッファがフルになると即座に転 送が開始され、最後の 64 バイト以下のデータ転送に関してのみレイテンシタ イマで設定した時間の遅延が発生します。

遅延時間のワーストケースは、レイテンシタイマで設定した時間以上の ゆっくりした間隔で 64 バイトのデータが転送される場合が考えられます。 REX-USB60Fはレイテンシタイマがタイムアウトすると同時に 64 バイトの データ転送を行うことになります。USB はレイテンシタイマの周期で 64 バイ トの転送データを受け取り、リクエストされた受信バッファサイズになると

USB シリアル変換デバイスドライバ(Fig.6-1-2 USB60F Device Drivers

にデータを転送します。

4K バイトの転送所要時間は、概算(4096 64× 0.016 1.024 秒になりま す。

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