U.420d 4-Channel Mic/Line Mixer
FireWireレコーディング
U.420d 内部の FireWire 接続により、Mac または PC のデ ジタルオーディオワークステーション(DAW)でオーバー ダビングスタイルのレコーディングが可能です(FireWire ケーブル経由)。
最初のトラックを録音し、それをモニターしながら次の トラックを録音する手順を以下に示します:
1.オーディオソフトウェアに録音するサウンドソー スをミキサーに接続します。例えば:
•ボイス / インストゥルメント用マイク
•シンセサイザーなどラインレベルのソース
•ターンテーブル(PHONO インプットへ)
•ギターなど(チャンネル 1 に接続し、インス トゥルメントスイッチ [11] を押し込む)
2.LOOP OUT スイッチ [34] が押し込まれていない ことを確認します。これによりレコーディングで テイクを重ねる間、オーディオソフトウェアが受 信するシグナルが、コンピュータに既存のミック スではなく、新たに演奏しているもののみである ことが保証されます。
3.LEVEL SET LED [10] を眺めながら、録音に使用 するチャンネルのストリップの一番上の GAIN ノ ブ [12] をソースに適切なレベルに設定します。 ゲ インを設定したらチャンネルフェーダー [19] をユ ニティー(0 dB)に設定してください。
メインレベルノブ [36] や PHONES ノブ [35] を操 作しても、コンピュータへ向かうシグナルに影響 はありません。
4.マイクを使用して生のソースを録音する場合、ス ピーカーのサウンドがマイクで集音されてしまう のを防ぐため、スピーカーではなく、ヘッドフォ ンでモニターしてください。この場合、メインレ ベルノブ [36] を下げ、PHONES ノブ [35] をヘッ ドフォンで安全なリスニングレベルまで持ち上げ てください。
モニタリング
コンピュータのソフトウェアにレコーディングする際、 録音中のトラックをモニターする 2 つの方法があります:
1.ダイレクトハードウェアモニタリング : ミキサー に送られる DAW ソフトウェア上の既存のトラッ ク(DAW トラック)を聞きながら、録音するト ラック(ダイレクトトラック)を U.420d ハードウェ アミキサーで直接モニターします。
2.DAW を経由したモニタリング:録音されるトラッ クは、まず、コンピュータソフトウェアに送られ、 既存のトラックと一緒にミキサーに戻ってからモ ニターされることになります。
ダイレクトハードウェアモニタリング
多くのプロ用オーディオインターフェースは、
パフォーマンス時やライブをそのままレコー ディングする際のモードにおいて、ダイレクト ハードウェアモニタリングをシミュレートするために多大
な労力を費やしています(専用のデジタルシグナルプロ セッサーによるゼロレーテンシーのモニターエンジンを組 み入れるなど)。この場合、通常、モニタリングのために 別に「バーチャルミキサー」をセットアップすることが必 要となります。U.420d は「常に」ゼロレーテンシーのモニ タリングを提供するように設計されています。余分なセッ トアップの必要はありません!
シグナルの流れの設計上、U.420d でダイレクトハード ウェアモニタリングを行う場合、以下の手順に従ってくだ さい:
•DAW ソフトウェアで、録音に使用するトラック を録音可に設定します。
•録音可に設定したトラックをミュートします。こ れにより、レコーディング中にコンピュータから のリターンでそのトラックが聞こえることはあり ません。現在モニターしているダイレクトトラッ クが、DAW で録音中のコピートラックとミック スされないことになります。同じソースのダイレ クトトラックと DAW トラックを同時に聞く意味 はありません(DAW トラックは若干遅れます)。 また、2 つのトラックが混じるとフィルターをか けたサウンドのようになってしまいます。
•DAW のインプットメーターが健全なレベルを示 していることを確認します。調整が必要な場合、 GAIN ノブ [12] ではなく、シグナルのチャンネル フェーダー [19] を操作してください。
•DAW で録音ボタンをオンにし、トラックのレコー ディングを開始します。
オーバーダビング
すでに録音したトラックを聞きながら追加トラックを オーバーダビングする場合、以下の手順に従ってください:
•DAW で既存のトラックのミュートを解除します。 DAW のメイン
•FW IN ノブ [33] を調整し、既存トラックが快適に モニターできるレベルにしてください。
•DAW ソフトウェアで新規トラックを録音可に設 定し、その DAW チャンネルをミュートしてレコー ディングを開始します。*
•新規トラックのレコーディング中、ミキサーの FireWire インプットで受信する既存トラックのプ レイバックをモニターすると同時に、録音中の現 在のトラックをミキサーで直接モニターします。
•以上の手順を繰り返し、レコーディングを重ねて すべてのトラックを完成させてください。
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