準備
環境照明条件の測定
SUR40 の受け取り前に、市販の照度計を用いて照明条件を測定しておいてください。照度計とは、対 象を照らす光がどれだけあるかを知るために写真家が用いるデバイスです。
光の量はルクスで表されます。 詳細な技術的説明は省きますが、とりあえずルクスは室内の一点の 明るさを表すとだけ憶えておいてください。
測定をできるだけ簡単かつ正確に行うには、いくつかの簡単なコツが必要です。
1.SUR40 を置く予定の場所から常に同じ位置、同じ角度、同じ高さで光を測定します。 光の測定結果は、測定位置によって大きく変動します。
わずかな位置の違いが、結果に大きく影響することもあります。
2.複数のタイプの照明がある環境では、タイプごとに分けて測定すると精度が向上します。 多くの場所では使用される照明は 1 種類ではなく、複数のタイプの照明が混在しています。
できるだけ照明のタイプごとに計測を行ってください (つまり、特定のタイプの照明以外は消して 測定を行い、次に同様に別のタイプの照明を測定します)。
常に可能とは限りませんが、これを行うことで精度が向上します。
3.測定中の照明のタイプを正確にメモします。 前述のとおり、照明には優劣があります。
使用されている照明の正確な種類を知っておくと、環境照明条件が最大安全ルクス値を超える かどうかを判断する役に立ちます。
照明条件データの評価
データの解釈のためには、どのようなタイプの照明が使われているか知っておくことが重要です。 会場にある特定タイプの照明の正確なデータを得るために施設管理チームに相談しなれけばならな いこともあります。次に、下の表を使ってルクス値と照明のタイプを照合します。
照明条件の数値が低いほど高いデバイス パフォーマンスが期待できることを意味します。 照明レベルが "ベスト パフォーマンス" の範囲に維持されるようにします。
照明のタイプ | 目標パフォーマンスとルクスしきい値 | |
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| ベスト パフォーマンス:600 ルクス未満 | |
電球型蛍光灯 (CFL) | パフォーマンス低減:600 ~ 1000 ルクス | |
| パフォーマンス悪化:1000 ルクス以上 | |
| ベスト パフォーマンス:560 ルクス未満 | |
Cool White LED (4900K) | パフォーマンス低減:560 ~ 800 ルクス | |
| パフォーマンス悪化:800 ルクス以上 | |
| ベスト パフォーマンス:530 ルクス未満 | |
水銀灯 | パフォーマンス低減:530 ~ 900 ルクス | |
| パフォーマンス悪化:900 ルクス以上 | |
| ベスト パフォーマンス:400 ルクス未満 | |
太陽光 | パフォーマンス低減:400 ~ 600 ルクス | |
(窓の透過後) | ||
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| パフォーマンス悪化:600 ルクス以上 | |
| ベスト パフォーマンス:370 ルクス未満 | |
メタルハライド ランプ | パフォーマンス低減:370 ~ 550 ルクス | |
| パフォーマンス悪化:550 ルクス以上 |
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