完璧な画像への第一歩

デジタル画像は1と 0の数字として再現さ
れるわけではありません。デジタル画像を
生成するには、まずセンサー上に像を結ぶ
必要があります。デジタルシステムがどん
なに優れていようとも、それが捉えるイ
メージはレンズが捉えた画像に他なりま
せん。レンズに完璧な性能がなければ、つ
まり、レンズの捉える光量が少なく、スペ
クトラムを完全に捉えることができなけ
れば、高画素数も活かすことができず、
フトウェアによる後処理で画質を改善し
ても「それなりの」画像にしかなりません。

撮影から仕上げまで、一貫したプ

ロフェッショナルクオリティ

優れた性能を持つHC/HCDレンズ群の特徴
は、きわめて正確で信頼性の高いレンズ
シャッターデザインにあります。フォーカ
ルプレーンシャッターのように、フィルム
面の直前を走行する方法と違い、わずかな
作動距離でフィルムの全面を露光するこ
とができます。レンズシャッターであれ
ば、最高1/800秒まで の全 シャッ ター
ピードでシンクロ撮影を行うことができ
ますが、フォーカルプレーンシャッターの
場合、一般に1/125秒以上のシャッタース
ピードでのシンクロ撮影は不可能です。
HCレンズであれば、たとえば、高速シャッ
ターが必要となる日中シンクロ撮影で大
きな柔軟性が発揮できるほか、撮影が困難
な光の状況下でも多彩な撮影が可能とな
るなど、新たな創造の可能性が広がります。
耐久設計にもかかわらず、ハッセルブラッ
ドのレンズシャッターは、同じフレームサ
イズに対応するフォーカルプレーン
シャッターの約20分の1の大きさです。
シャッタータイムラグもほとんどありま
せん。また、作動音も非常に小さく、シャッ
ターショックもフォーカルプレーシャッ
ターに比べればはるかに小さなものです。
その結果、よりシャープな画像が得られ、
低速シャッターでも画質を損なうことな
く手持ち撮影が可能になるなど、その小さ
なシャッターショックは、特にデジタル撮
影時の大きな利点となっています。
プロフェッショナルな世界では、すべての
撮影が重要です。デジタル収差補正で得ら
れた結果をご覧になれば、ハッセルブラッ
ドシステムをお選びになられたことに
きっとご満足いただけるはずです。

ウルトラフォーカスと

デジタル収差補正

H3Dでは、レンズ情報と正確な撮影状況が
カメラの画像エンジンに伝えられ、レンズ
のタイプやセンサーの光学的特性を考慮
した上で、オートフォーカスの微妙なズレ
が補正されます。この新しい機能によっ
て、すべてのHCレンズでシャープネスと
解像度の向上が実現しています。また、
ハッセルブラッド独自の機能、デジタル収
差補正によって、すべてのレンズの性能が
より効果的に発揮されます。H3DIIとHシ
ステムレンズを使用すれば、各レンズの情
「大きい」「高性能」