Evolution MK-425C/MK-449C/MK-461C 上級編マニュアル

NRPN のリストは、各機器の取扱説明書に記載されています。NRPN メッセージは、NRPN MSB LSB の両

方を送信する必要があります。MSB,LSB の設定値は、各機器の取扱説明書に記載されていますが、その値が

16 進法で記載されている場合は、「付録 C」の換算表を使用して、10 進法の値に換算して下さい。

Evolution キーボードでは、簡単に NRPN を送信することができます。ファンクションキー DATA LSB2 回押して LSB の値を入力し、次にファンクションキー DATA MSB2 回押して MSB の値を入力します。 ここでコントローラを操作すると、NRPN メッセージが送信されます。大まかな設定を行う場合はNRPN コー スセッティングを、微調整を行う場合は NRPN ファインセッティングをアサインして下さい。

システムエクスクルーシブ(SysEx)について

システムエクスクルーシブ(SysEx)メッセージは MIDI の仕様で定義されています。SysEx を使用すると、 MIDI によって各機器を個別にコントロールすることができます。また、SysEx メッセージを受信する機器 が適切にメッセージを翻訳(理解)し、メッセージに従って動作する場合は、SysEx メッセージのフォーマッ トを利用して、どのような機能も仮想的に実行することができます。例えば、各機器からオーディオサンプ ルのメモリデータやメモリダンプ、コントローラのセッティングなどを送信することができます。また、あ る機器のコントローラを他の機器からコントロールすることも可能になります。

ユーザ独自で指定した SysEx メッセージを MK-425C/449C/461Cにプログラムすることはできませんが、 Evolution キーボードにはプログラム済みの SysEx メッセージが用意されていて、コントローラに MIDI CC をアサインすることによって使用することができるようになります(「付録 B」を参照して下さい)。

SysEx メッセージは、特定のチャネルには送信されません。すべての SysEx メッセージにはデバイス ID が 含まれていて、SysEx メッセージを受信する機器を特定するのに使用されています。デバイス ID によって 特定された機器以外は、すべて無視されます。MK-425C/449C/461CSysEx メッセージを使用する場合は、 グローバルチャネルは無視されます。コントローラにアサインするチャネルのかわりにファンクションキー CHANNEL ASSIGNを押した場合は、デバイス ID を入力します。このとき、LCD 画面には CHAN のシンボ ルは表示されていません。

デバイス ID 00 127 の範囲で設定します。MK-425C/449C/461Cでは、127がデフォルトに設定され ています。127に設定されている場合は、SysEx がすべての機器に対して送信されます。

ユーザ独自のSysEx メッセージでMK-425C/449C/461Cのコントローラをプログラムすることはできませんが、 MIDI 入力信号を受信して、ユーザが指定した別のメッセージを送信するソフトウェアを使用することがで きます。このような「翻訳」ソフトウェアを使用して独自の SysEx メッセージをプログラムすれば、キーボー ドからの入力信号を翻訳して、使用するコントローラに対する SysEx メッセージを送出することができます。

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