Evolution MK-425C/MK-449C/MK-461C 上級編マニュアル

プログラム/バンクチェンジについて

GMGeneral MIDI)の仕様では、128 音色(ボイス NO.0 127)に対応しています。プログラムチェンジメッ セージを送信することにより、音色を切り換えて使用することができます。

GM セット音源を拡張して使用するために、バンクチェンジの機能が用意されています。各バンクには 128 のパッチが含まれていて、プログラムチェンジメッセージを送信することによって音色を切り換えて使用す ることができます。合計 16,384 個のパッチを使用することができ、14 ビットのバンクチェンジメッセージ を送信することによって、各パッチにアクセスすることができます。メッセージ内の最初の 7 ビットはバン

LSB 情報として送信されます。残りの 7 ビットは、バンク MSB 情報として送信されます。一般的にはバ ンク LSB メッセージが使用され、これだけで 128 のバンクチェンジが可能です。また、この場合の多くは バンク MSB メッセージを送信する必要がありません。

ほとんどの MIDI 機器がプログラムチェンジメッセージに対応していますが、GM セットに対応していない 機器の一部には、プログラムチェンジメッセージを他の目的で使用するものもあります。多くの VST 機器 では、プログラムチェンジメッセージを使用してインストゥルメントパッチを切り換えることができます。 例えばオリジナル音源の FM7 では、この方法を使用することができます。

バンクチェンジは、プログラムチェンジほど頻繁には使用されません。ローランドの GS 規格やヤマハの XG 規格など、各メーカーによる MIDI 拡張仕様においては、バンクチェンジは大変便利です。これらの各 規格では、バンクチェンジを使用して、それぞれの拡張音色やエフェクトを使用します。

プログラムチェンジやバンク LSB,MSB データの送信は、MK-425C/449C/461Cを使用して、簡単に行うこと ができます。ファンクションキー PROGRAMDATA LSB, DATA MSBを押して、送出するプログラ ムナンバーまたはバンクチェンジを入力して下さい。

RPN/NRPN について

ノンレジスタードパラメータナンバー(NRPN's)は各機種固有のメッセージで、MIDI を利用してシンセサ イザをコントロールすることができます。MIDI の仕様でパラメータ番号を定義して、各メーカーが独自の コントローラを自由に利用できるように設計されています。パラメータナンバーの中で共通性が高いものは、 米国 MMA(MIDI Manufacturer's Association) で登録されていて、標準的な MIDI 規格の一部となっています(こ のため、レジスタードパラメータナンバー(RPN's)と呼ばれています)。詳細は「付録 F」を参照して下さい。

MIDI CC 98 99 は、それぞれ NRPN LSB MSB を表しています。また、100 101 は、それぞれ RPN LSB MSB を表しています(「付録 F」の MIDI コントローラリストを参照して下さい)。

NRPN/RPN を送信する場合は、ユーザが設定した値と一緒にこれらのコントロールメッセージを送信します。 また、コース/ファインセッティングを指定する場合は、そのコントローラナンバーと設定値を送信する必 要があります。

コースセッティング(きめの粗い設定)を選択する場合はコントローラナンバー 6Data Entry)を、ファ インセッティング(きめの細かい設定)を選択する場合はコントローラナンバー 38Data Entry LSB)を指 定します。

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