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音源
使用時の原則
マイクロホンは意図する音源(話者、シンガー、楽器など)に向け、不要な音源から遠ざけ
る よ う に し て くだ さい 。•
マイクロホンを音源のできるだけ近くに配置してください。
低音域をさらに効かす場合は、マイクロホンを音源に近づけて使用してください。
つの音源に1本のマイクロホンを使用して下さい。
使用するマイクロホンの数は必要最低限にしてください。
複数のマイクロホンを使う場合、他のマイクロホンとの距離が目的とする音源との距離
よりも3倍以上になるようにしてください。
マイクロホンは音の反射壁となるものから、離して設置してください。
マイクロホンを屋外で使用する際はウィンドスクリーンを装着してください。
機械的なノイズや振動の収音を最小限に抑えるため、極端に動かしながらの使用は控
え て く だ さ い 。•
マイクロホンの性能に悪影響を及ぼすので、マイクロホングリルは、たとえ部分的であっ
ても手で覆わないようにしてください。•
不要な音源を拾わないようにするために
モニターやラウドスピーカーなどの不要な音源がマイクロホンの真後ろにくるよう
してマイクロホンを設置してください。フィードバックを抑えて不要な音源を最大限
に抑制するため、パフォーマンスの前にマイクロホン配置テストを必ず実行してく
ださい。
モニター
P.A.ラウドスピーカ
カーディオイド・マイクロホン用ラウドスピーカーの推奨配置
用途 マイクロホンの推奨配置 音質
ボーカル 唇をマイクロホンの中心軸上、15 cm以内に近づけるか、ウインドスクリーンに
触れます。
低音域が強調された力強い音質で、その他の音源を最大限に分離します。
口から15~60 cm 離し、ちょうど鼻の上の高さに配置します。 自然な音質、抑えた低音。
口から20~60 cm 離し、横に少しずらします。 自然な音質、抑えた低音。ヒスノイズを抑えます。
90 cm~1.8 m離します 遠くから聞こえる細い音。環境雑音が聞こえる程度。
近接効果
単一指向性マイクロホン(例えばSM58 )は、音源に約6 mmまで近づくと、100 Hz以下で6~10 dBほど低音域が次第に上昇します。近接効果
といわれるこの現象は、よりパワフルで心地よい音を生み出すために使用できます。ローズアップでの使用中に低周波の破裂音を防止する
ため、SM58 低周波レスポンスは段階的にロールオフします。これにより、近接効果を上手くコントロールして活用することができます
一般的な使用用途と設置方法については下記の表をご参照ください。ただし、マイク
ホンの設置方法は何通りもあり、人それぞれの好みや感じ方によって異なるため、いわ
ゆる「正解」というものはありません。
マイクロフォン