MS-7592
tRFC
[DRAM Timing Mode]を[Manual]に設定すると、この項目が調整できます。 RAS(行アドレス信号)の読み込みからプリチャージが完了するまでの1サイク ルの時間です。通常はTRASとTRPの合計時間を入力します。[DRAM Timing Mode]を[Manual]に設定すると、この項目が調整できます。プリチャージが掛 かる前のデータの書込みに要する時間を手動で設定するのがtWRです。この 設定ではプリチャージが掛かる前に、書込みバッファのデータがメモリセル に完全に書き込まれるように設定する必要があります。
tRRD
[DRAM Timing Mode]を[Manual]に設定すると、この項目が調整できます。異 なるメモリバンク間でデータアクセスを行うための遅延時間を手動で設定し ます。
tWTR
[DRAM Timing Mod]を[Manual]に設定すると、この項目が調整できます。同 じメモリバンク内で処理される書き込み命令から読み取り命令までの間隔時 間を手動で設定します。
FSB/DRAM Ratio (FSB/DRAM倍率)
FSBとメモリクロックを非同期で動作させる場合、本項目で動作比率を設定し ます。
Adjusted DRAM Frequency (MHz) (調整したDRAM周波数) この項目は調整したメモリ周波数を表示します。(読取専用)
Auto Disable
DRAM Voltage (V), NB Voltage (V), CPU VTT (V)
CPU、メモリやチップセットの電圧を調整します。
Spread Spectrum
コンピューターはクロック信号と呼ばれるパルス信号を元に動作しています。 クロックジェネレーターがパルス信号を発生する際に、構造上やむを得ずスパ イクノイズと呼ばれる電磁妨害(EMI)が生じます。基本的にはボード上の配線の 取り回しによってノイズを相殺するように工夫しています。しかし特定環境下 において外部にノイズが漏れてしまう場合があり、そのようなケースではスペ クトラム拡散方式で信号の波形を変更することで、ノイズの漏れを回避する場 合があります。通常は[Disabled]に設定して使用します。また、オーバークロッ クをかけた状態で使用する場合も[Disabled]に設定してください。
注意
*特に電波障害などの問題が無い場合は、システムの安定性と性能を確保するた めに[Disabled]に設定して下さい。また、電波障害などが発生した場合は、必 ず[Enabled]に設定して障害の軽減に努めて下さい。
*Spread Spectrumの値は大きければ大きいほどノイズ除去効果が高まります が、システムの安定度は低下します。
*オーバークロック動作実験をする場合は、必ず[Disabled]に設定して下さい。