Operation Guide 2781
高度・温度計測
■高度・温度計測のしかた
時刻モード、気圧・温度計測モードのときに D ボタンを押して高度・温度計測モードに切り替えると、そのときの高度 と温度を計測して表示します。
本機の高度計測機能は、内蔵の圧力センサーで検出した変化量を国際民間航空機関(ICAO)が定めている国際標準大気 (ISA)と照合し、高度に換算して表示するものです(相対高度計)。
<ご注意>
高度を計測する場合は、時計を素肌に直接つけるなどして、なるべく時計自体の温度を一定にし、温度変化の影響を 受けないようにして行なってください。 ※大気の温度変化および標高差による温度変化の影響を受けると多少の誤差がでることがあります。
●表示の見方
温度
モードマーク
<高度計測>
表示範囲:- 4,000m ~ 4,000m
(計測範囲内の- 700 ~ 4,000m の間) 表示単位:5m
計測範囲:- 700m ~ 4,000m 計測単位:5m ※本機の高度値は相対高度値ですので、基準高度の設定値
により、実際は海面より高くてもマイナス表示されるこ
■高度計測は何に使う?
その 1…ハイキングや山登りで 山のふもとの出発地点から高度 計測を開始すると、頂上まで何 メートル登ったかがわかります。
その 2…自宅の海抜高度がわかる 自宅から海岸まで移動し、この 間の高度を計測すると、自宅の 海抜高度がわかります。
その 3…ビルの高さを測る
高層ビル付近の地上で“0m”に 合わせてからビルに登ると、そ の高さがわかります。
※ビルの中では加圧調整や気温 調整により誤差が生じたり計 測できないことがあります。
高度
※ モード切り替え直後は高度表示に4~5秒かかる場合 があります。
●高度・温度計測について
高度・温度計測モードに切り替えると、最初の約 2 ~ 3 分 間は約5秒ごとに計測し(モードマーク点滅)、その後は2 分おきに自動計測します(モードマーク静止点灯)。
とがあります。 ※計測値が計測範囲・表示範囲を越えた場合は、オーバー
表示(----)となります。
<温度計測>
計測範囲:- 10.0℃~ 60.0℃ 計測単位:0.1℃ ※計測値が計測範囲を超えた場合は、“-- . -”表示とな
ります。
高度・温度計測モードでボタン操作を行なわずに約9~ 10時間経過すると、自動的に時刻モードに戻ります。
■基準高度のセット
正確な高度計または高度基準の標識のあるところで基準高度をセットするときは、以下の手順で行なってください。
本機で表示する高度は、気圧の変化や、大気の温度変化および標高差による温度変化のために多少の誤差が出ること があります。そのため、登山のときなどは、高度基準の標識と本機の示す高度とを照らし合わせ、以下の操作にした がいこまめに高度をセットすることをおすすめします。
(1)高度・温度計測モードのとき、 |
| (2)基準高度のセットは、 | (-) | |
Aボタンを約2秒間押し |
| D または B ボタンを押 |
| |
ます |
| します |
| |
➟“OFF”(または高度)が点滅 |
| ➟Dボタンを押すごとに5m |
| |
します。 |
| ずつ進み、Bボタンを押す |
| |
※ 高度調整状態にすると、基 |
| ごとに5mずつ戻ります。 | (+) | |
準となる高度を計測しま | 基準高度 | ※ それぞれ押し続けると早送りします。 |
| |
す。基準値の計測には約4~ | ※ D・Bボタンを同時に押すと、“OFF”表示となり、工 | |||
| ||||
5秒かかりますので操作せ |
| 場出荷時に調整してある基準高度(OFF)に戻ります。 | ||
ずにお待ちください。 |
| ※ 基準高度は-4,000m~4,000mまでセットできます。 | ||
※ 基準値を計測する前に操作を行なった場合、正しい値 | ||||
(3)基準高度セット後、 |
| |||
が検出されませんので、A ボタンを押して点滅を止 |
| |||
めてから、もう一度操作をやり直してください。 | A ボタンを押します |
| ||
|
|
|
➟高度・温度計測モードの表 示に戻ります。
※ 基準高度セット状態で表示を点滅させたままにしてお くと、2 ~ 3 分後自動的に点滅が止まり、高度・温度 計測モードの表示に戻ります。
■高度と温度を同時に計測するには
高度と温度を同時に計測するときは、本機を腕からはずす など、体温の影響を受けないようにして行なってください。 ※ただし、このとき表示される高度値は、温度変化の影響 を受けるため、腕につけたまま計測した高度値と比べて
若干の誤差を生じることがあります。 ※実際の気温と時計の温度が同じになるまで約20~30分
程度かかります。
●どちらかを優先して計測するときは
高度を優先的に計 | 温度を優先的に計 | |
測するときは、温 | 測するときは、体 | |
度を一定または温 |
|
|
温の影響を受けな | ||
度変化を少なくし | いようにします。 | |
ておきます。 | 例)直射日光に当た | |
例)腕につけたまま | らないようにバッ | |
にしておく、など | グにさげるなど |
■高度ミニ知識
●高度と気圧・気温の関係
一般的に海面より高度が高くなるほど気圧は低くなり、気 温は下がります。したがって、気圧がわかれば高度をある 程度知ることができます。
本機では国際民間航空機関(ICAO)が定めている国際標準 大気(ISA)の高度と気圧の関係を使って高度を推定する 方法を採用しており、相対高度を表示します。
高度 | 気圧 | 温度 |
4,000m 616hPa 100m毎に約8hPa -11℃
3,500m
3,000m 701hPa 100m毎に約9hPa -4.5℃ 1,000m
| 2,500m |
|
|
|
| 毎に |
|
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|
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| 約6.5℃ | |
|
|
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| |||
2,000m | 795hPa |
| 100m毎に約10hPa | 2℃ | ||
| 1,500m |
|
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|
|
|
|
|
|
|
| |
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| |
1,000m | 899hPa |
| 100m毎に約11hPa 8.5℃ | |||
| 500m | 1,013hPa |
|
| 100m毎に約12hPa | 15℃ |
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| |||||
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| 0m |
|
(国際標準大気より)
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