Fast Track Ultra 8R | ユーザーズ・マニュアル |
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3.チャンネルの左右ペアでシグナルの位置を設定します。ノブをダブルクリックするとシグナルの位置は中央になります。
4.「Monitor 1/2」または「Monitor 3/4」のタブでモニター・ミックスを作成する場合、タブの下部にある「Effect Send(エフェクト・センド)」ノブ を使用して任意のチャンネルにリバーブまたはディレイのエフェクトを追加することもできます。
任意のチャンネルのセンド・ノブを右に回すと、デジタル・エフェクト・プロセッサ にルーティングされるシグナルの量が増加します。センド・ノブを左に回すと、プ ロセッサに送信されるシグナルの量は減ります。
エフェクトを聞く場合、右向きの矢印が点灯した状態(エフェクトが有効な状態) で、エフェクト・リターンのノブが下図のように右に回した状態であることを確認 します。
エフェクトのタイプを変更する、またはパラメータを調節する場合、 「Settings(設定)」のタブをクリックして「Effect Program(エフェクト・プ ログラム)」、「Duration(デュレーション)」、「Feedback(フィードバック)」、 「Volume(ボリューム)」のパラメータを適宜調整します。詳しくは、本マニュ アルの「Settings(設定)」タブのセクションを参照して下さい。
モニター・ミックスでエフェクトを使用する理由
マイクをソースに近付けて録音すると、ヘッドフォンでモ ニタリングしている演奏者には、きめ細かでドライな不 自然な音に聞こえることが多くあります。これでは演奏 者に不快感を与えるため、レコーディング・セッションに 悪影響を与えかねません。
録音されたボイスやインストゥルメントにリバーブが少 しかかっている方が、かなり簡単にオーバー・ダブを録音 できると感じている演奏者は多く、これはリバーブがヘッ ドフォンで聞く音を滑らかにするためです。演奏者は快 適にかつ自信を持って演奏ができるようになり、セッショ ンに優れた録音につながることが少なくありません。
Fast Track Ultra 8Rのコントロールパネルで追加した エフェクトが録音に影響しないことに注意して下さい。エ フェクトはモニタリング中にリアルタイムで聞こえます が、実際の録音は「ドライ」な状態のままです。
5.ヘッドフォン出力1と2へシグナルをルーティングする場合、ヘッドフォン・レベル・ノブを使用して耳に心地よいレベルに調整します。また、モニ ター・ミックスを外部ヘッドフォン・アンプリファイヤへ送信する場合は、アンプリファイヤが適切に設定されていることを確認します。
注意:Fast Track Ultra 8Rのモニター・ミキサーを使用する場合、DAWで有効な録音チャンネルを確実にミュート(ま たは、できればDAWのモニター・ミキシング機能を全て無効にしておきます)し2つの独立したキューミックスができ ないようにします(位相やスラップバック・ディレイのような不快なエフェクトが発生するためです)。逆に、DAWのモニ ター・ミキシング機能を使用する場合、Fast Track Ultra 8Rのモニター・ミキサーをバイパスして「ダブル・モニタリン グ」が発生するのを防ぐ必要があり、これにはモニター・ミキサーの入力チャンネルをミュートするだけでバイパスでき ます。