Fast Track Ultra 8R | ユーザーズ・マニュアル |
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8 Fast Track Ultra 8Rを使用する
録音レベルを設定する
マイク、ライン、インストゥルメント入力を使用する
マイクロフォン、インストゥルメント等ラインレベルのソースをマイク/ライン/インストゥルメント入力端子に適宜、接続します。関係するチャンネ ルのマイク/ライン – インストゥルメント・セレクタ・スイッチが選択した入力に対して適切に設定されていることと、入力ゲインが一番左の位置ま で回してゲインを下げてあることを確認します。コンデンサー・マイクロフォンを使用する場合は、ファンタム電源スイッチが有効であることを確 認します(マイクロフォンをXLR入力に接続してからファンタム電源を有効にします)。マイクロフォンまたはインストゥルメント入力を使用して いる場合、サウンドを耳で確認しながら(ギターの演奏やマイクに向かって歌う等)、LEDレベル・メーターが緑色に安定して点灯するよう入力レ ベルを少しずつ上げます。マイクロフォンの入力シグナルが最小ゲインに設定されているにもかかわらずクリッピングする場合、マイク入力ゲイ
➜ 重要:マイクロフォンを録音する場合、マイクロフォンはメインのスピーカーから離れた位置に設定するか、ヘ ッドフォンを使用してモニタリングします。これにより耳障りなフィードバックのループの発生が大きく抑制さ れるため機器(聴覚)の損傷を防ぐことができます。
同軸S/PDIF入力を使用する
外部オーディオ機器のS/PDIF出力をFast Track Ultra 8Rのリアパネルに装備されているブレークアウト・ケーブルに接続します。S/PDIF入 力端子で受信するシグナルレベルはそのまま録音するシグナルレベルになります。シグナルレベルに調整を加えるには、ソース側でコントロール します。S/PDIF入力に接続した機器に出力レベルコントローラが装備されていれば、その出力レベルコントローラで録音レベルを調整します。 録音されたトラックの録音レベルが最初から低過ぎる場合、ほとんどのDAWでは出力トラックにゲインを加えることが可能ですが、その場合、 録音中に録音レベルがデジタル・クリッピング(シグナルが赤く点灯します)しないよう注意が必要です。
注意:S/PDIF入力を使用する場合、Fast Track Ultra 8Rのシンクソースは「external(外部)」に設定しておくこ とも必要です。後述のコントロールパネルのセクションやご使用のDAWの取扱説明書を参照して下さい。
サンプリングレートを設定する
Fast Track Ultra 8Rのデフォルトのサンプリングレートは44.1kHzです。対応しているサンプリングレートは44.1、48、88.2、96kHzです。ほとんど のDAWでは、DAW内でサンプリングレートを変更することができます。また、コントロールパネル・ソフトウエアでサンプリングレートを変更すること もできます。DAWの中には、予期せぬ動作を引き起こす要因となるため、DAWで使用している最中にコントロールパネルからサンプリングレートを変 更しないで下さい。
S/PDIF入力からデジタル・シグナルを受信するためには、コントロールパネルのシンクソース(「Settings(設定)」タブ内)を「external(外部)」に変更 する必要があり、シンクソースを変更すると、Fast Track Ultra 8Rは自動的に入力デジタル・シグナルを検知して入力S/PDIFソースから受信するサ ンプリングレートを使用します。