安全のための留意点

Fender Passportサウンド・システムには、メスの IECコネクターとオスのACコネクターを持つ、脱着可能 なケーブルが付属しています。Passportシステムを購 入した地域によって、各国の安全とコードの基準の違い

に 対 応 し た 、 異 な る 種 類 の 電 源 ケ ー ブ ル が 付 属 し て い ま す 。 Passport製品に付属するACケーブルは、全て3ピンのグラウンド・ タイプです。

状況に関わらず、グラウンド(アース)ピンの結線を外したりピンを 除去することは、絶対にしないでください。

Passportシステムはスイッチモードのパワーサプライを搭載してお り、あらゆる電圧と周波数でACパワーを最大の効率で変換します。

一般的な注意点として、Passportシステムを海外に持ち出す場合 は、必ず移動先の電圧を調べた上で、ミキサー/アンプリファイア ー背面の電源コネクター隣にあるボルテージ・セレクターを適切な 作動電圧レンジに設定してください。この確認は、電源ケーブルを接 続する前に行う必要があります。Fender Passportでは、115V230Vの二つの作動レンジ設定が用意されています。

適切な電圧レンジを選択しないと、本機は保護モードに切り替わり、 製品は保証対象外となり、また本体が破損する可能性があります。

例えば、アメリカ合衆国の標準は120ボルト/60 Hzで、日本は 100ボルト/50/60 Hzです。これらの国では、レンジ・セレクタ ーを115Vに設定しなければなりません。EECの各国では230ボル ト/50 Hzに統一されていますが、複数の種類のACプラグが使用さ れています。これらの国では、セレクターを230Vのポジションで使 用するべきです。変換プラグを使用したり本機を購入した以外の地域 で使用する場合は、各地域の安全基準を満たし電気的な使用上の規則 に従うことに留意してください。

本機を使用する地域における電圧・結線コードや色識別・ACグラウ ンド・配線方法等について確実な知識をお持ちでない場合は、有資格 の技術者にご相談ください。

警告

状況に関わらず、Passportや他の電気機器のグラウン ド(アース)ピンは、絶対にリフトしないでください。 状況によって、異なる種類のグラウンドされていない機 器の組み合わせによって、致死に至る電気ショックが生

じる可能性があります。マイクは金属のケースを使用しており、マイ クケーブルを通じてミキサーのシャーシに接続されています。建物の 配線が基準に準拠しておりACプラグのグラウンド・ピンが正しく接 続されている場合、Passportミキサーは正しくグラウンドされてい る可能性があります。しかしながら、理由に関わらず、ACグラウン ドされていない接続で外部AC駆動されている機器(グラウンドされ ていない楽器用アンプリファイアー等)をPassportシステムと組み 合わせて使用している場合は、マイクロフォンのケースとポテンシャ ルに差異が生じている可能性があります。この組み合わせでは、グラ ウンドされているマイクを持ったパフォーマーがグラウンドされてい ないパワードの機器に触れると、パフォーマーは危険な電気ショック にさらされる可能性があります。

正しい手順と安全のための留意点に従うことにより、深刻な感電のリ スクを軽減することができます。常にAC接続を確認し、特にマイク と他のAC機器の間の電圧を確認してください。グラウンドされてい ない、または正しくグラウンドされていない電気機器との組み合わせ で本機を使用することはしないでください。

移動用ラッチ

Passportシステムを開閉する手順は、次の通りです。

1. 指先をセーフティ・ラッチ の下 に置き、やさしく持ち上げます。

セーフティ・ラッチが開いたら、

各スピーカーの両方のラッチ が

解放されたことを確認してからス ピーカーを外します。

2. 閉じるには、各スピーカーを タワーの足の上に置き、スピーカ ーをタワーに向けて閉じます。ラ ッチのフックをスピーカーのノッ チに配置し、ラッチを閉じます。 4つのラッチは自動的に作動しま す。

NOTE: Passportのケースは精密に製造されているため、パーツを正 確に配置すれば上記の作業に力をいれる必要はありません。

67

Page 67
Image 67
Fender PD250 Plus manual 安全のための留意点, 移動用ラッチ