Evolution UC-33e 初級編マニュアル

MIDI コントローラキーボードや UC-33eから各セットアップをインタラクティブにコントロールするには、 さまざまな方法があります。最初の 4 つのフェーダからは MIDI チャンネル 1 4 に、次の 4 つのフェーダ からはMIDI チャンネル8 12 に送出するように設定します。ボリュームをコントロールするには、各フェー ダから MIDI コントローラナンバー 7 が送出されるように設定します。

同じ MIDI チャンネルを使用して、ロータリーコントローラでフィルタレゾナンスやカットオフ、パンをコ ントロールするよう設定することができます。音源モジュール(a)が XG 対応音源の場合は、一番上のロー タリーコントローラには MIDI コントローラナンバー 74 を割り当ててカットオフをコントロールし、次の ロータリーコントローラには 71 を割り当ててレゾナンスをコントロールすることができます。パンをコン トロールするには、MIDI コントローラナンバー 10 を割り当てます。音源モジュール(b)が GS 対応音源 の場合は、第 2 グループのフェーダの上にあるロータリーコントローラで NRPN を送出して、フィルタレ ゾナンスやカットオフをコントロールできるように設定します。

音源モジュール(a)と(b)で、カットオフやレゾナンスコントロール信号の受信方法が異なっている場合 でも、それを考慮に入れてプログラミングするのは難しくありません。

次に、数値キー 1 9 から MIDI ノートデータを送信し、照明機器のスイッチをトリガするように設定します。 数値キーは、ラッチオン/オフとしてプログラムすることも、また、数値キーから手を離したときにノートオ フ信号を送出するようにプログラムすることも可能です。この 2 通りの設定を使い分けて、ある数値キーで は照明をフラッシュさせ、別の数値キーではスイッチのように点灯/消灯させることができます。照明制御 装置の中には、ベロシティカーブを使用して、照明の強さや明るさをコントロールするものもあります。各 ライトが異なった強さで点灯するように、それぞれのボタンに個別のベロシティを設定することができます。

設定が完了したセットアップをメモリーに保存しておけば、他の MIDI 機器を複雑に組み合わせた設定でも、 UC-33eから簡単にコントロールすることができます。

使用例 (b)

(b)MIDI シンセサイザとハードディスクレコーダのコントロール

MIDI OUT

MIDI IN

AUDIO OUT

 

MIDI THRU

 

 

AUDIO IN

HD Recorder

MIDI IN

この例では、UC-33eをシンセサイザに接続し、シンセサイザの THRU 端子からハードディスクレコーダに 接続します。これで、フェーダやロータリーコントローラを使用して、シンセサイザのパラメータをリアル タイムにコントロールすることができるようになります。分かりやすい例としては、マルチティンバー音源

UC-33eのフェーダでコントロールする方法です。このように設定しておけば、演奏中、リアルタイムに 音色を変化させることができます。ロータリーコントローラは、シンセサイザのエンベロープをコントロー ルするように設定してみて下さい。

UC-33eのトランスポートボタンは、MMCMIDI Machine Control)を送出して停止や再生、巻戻し、早送 りができるように設定します。また、数値キーの 0(ゼロ)は、録音を行うように設定します。これで、 UC-33eからハードディスクレコーダをコントロールすることができるようになります。

さっそく録音を開始してみましょう。演奏が終わりに近づいたら、マスタボリュームフェーダを使用して フェードアウトすることも可能です。

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