4 Chapter

4.3.3DIGI+ Power Control

新型DIGI+ PowerControl は、CPUとメモリーの周波数とVRM電圧を調節し安定性を強化します。 また、非常に優れた電力効率を実現し発生する熱を最小限に抑えますので、コンポーネントの寿 命を延ばし、電力消費を抑えます。

AI Suite II をサポートDVDからインストールした後、AI Suite II メインメニューバーから「ToolDIGI+ Power Control」の順にクリックし、DIGI+ Power Contorolを起動します。

CPU Power または DRAM Power を選択し、電源調節を設定します。
CPU Power

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アプリケーションヘルプ

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3

 

 

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設定を適用する

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設定を適用しない

機能No. 説明

1CPU Load-line Calibration

CPUへの供給電圧を調節しシステム温度をコントロールします。高い値を設定することにより、 電圧の降下を防ぎオーバークロックの範囲を広げることができます。ただし、CPUVRMからの 発熱量は増加します。

2CPU Current Capability

オーバークロック用にCPUへの電力供給量を設定します。高い値を設定することにより、VRMの 消費電力は増加します。

3CPU Voltage Frequency

スイッチング周波数はVRMの過渡応答と各部コンポーネントの温度に影響します。周波数を高く 設定することで、電圧の変動を抑え高速過渡応答を得ることができます。ただし、発熱量は増加 します。

4VCCSA Load-line Calibration

VCCSAへの供給電圧を調整します。VCCSAはシステムエージェント(メモリーコントローラーやPCI ExpressなどのI/Oを含む部分)の動作に影響します。高い値を設定することによりシステム

パフォーマンスが向上し、低い値に設定することにより発生熱量は低下します。

5VCCSA Current Capability

オーバークロック用にVCCSAへの電力供給量を設定します。高い値を設定することによりメモリー コントローラーへ電力供給量を増やすと同時に、オーバークロックの周波数範囲を拡張します。

6CPU Power Phase Control

動作中のCPUVRM回路(フェーズ)の制御方法を設定します。システム負荷の高い状態で稼働フ ェーズ数を増やすことにより、高速過渡応答と高い伝熱性能を得ることができます。システム負荷 の低い状態で稼働フェーズ数を減らすことにより、VRMの変換効率が向上し発熱を抑える

ことができます。

7CPU Power Duty Control

VRMのフェーズ毎の制御方法を設定します。温度または電流、どちらを重視して制御を行うかを選 択します。電流を重視することにより、オーバークロック時に安定した動作を得ることができます。

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Chapter 4: ソフトウェア