5.ローカット(チャンネル1–3)
各チャンネルのローカット(ハイパスフィルターと同義) 機能は、100 Hz 以下の低いフリーケンシーをオクターブに つき 18 dB の割合でカットします。
キックドラム、ベースギター、シンセベース(そして地 震の SE など)を除くあらゆるマイクの用途にローカット の使用をお勧めします。これらを除くと、この帯域に求め られるものはあまりありません。フィルタリングすること によってローをシャキッとさせるだけではなく、ライブで はフィードバックを抑え、アンプのパワーを維持する役割 を果たします。
ローカット機能はライブでのオペレーションに柔軟性を もたらします。ローカットを使用すれば、ボーカルの低域 イコライゼーションを安全に行うことが可能です。多くの 場合、低域のシェルビング EQ はボーカルに欠かせないも のですが、ローカット処理はステージ上の騒音やマイクに 触れる音やブレスのポップ音を強調してしまうこともあり ます。ローカットは、これらすべての問題を除去し、ウー ファーにダメージを与えることなく EQ 処理を施すことを 可能にします。
エフェクト接続:シリアルvs パラレル
この先「シリアル」そして「パラレル」という用語が頻 繁に登場します。まずはその意味を簡単に説明しましょう。
「シリアル」は、信号全体がエフェクトデバイスに送ら れることを意味しています(コンプレッサーやリミッター、 グラフィックイコライザーなど)。ラインレベルのソース 信号は、ミキサーの前で、あるいは後ろでシリアルエフェ クトデバイスに接続することが可能です。INSERT [4] 端子 を使用するのが最適な形です。
インサート | インサート |
| |
センド |
| リターン |
|
ドライシグナル |
| エフェクト機器 | 処理された |
(コンプレッサーなど) | |||
|
|
| シグナル |
一方「パラレル」ではミキサーのシグナルの一部がデバ イスに送られます(AUX SEND 経由)。処理された信号は 再びミキサーに戻り(STEREO RETURN 経由)、オリジナ ルの信号すなわち「ドライシグナル」にミックスされます。 この方法では、複数のチャンネルが 1 つのデバイス(リバー ブ、デジタルディレイなど)を使用することが可能です。
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6.インストゥルメントスイッチ (チャンネル1–2)
このスイッチを押し込むと、チャンネル 1 または 2 のラ インインプットに直接インストゥルメントレベルのシグナ ル(ギターなど)を接続できます。DI ボックスは必要あ りません。ギターサウンドは最高にクールなものとなるで しょう!演奏内容にもよりますが・・・?
Aux
センド
ドライシグナル
エフェクト機器 (リバープなど)
チャンネルパス
Aux | アウトプット |
リターン | セクション |
ウェット
シグナル
ミックス 処理された ステージ シグナル
ドライ
シグナル
7.GAIN(チャンネル1–3)
| d | V | まだお読みでなければ、「レベル設定の | ||
| 0 |
| B |
| |
|
| G |
|
|
|
| IC | AI |
| ||
U | M |
|
| N | 手順」(3 ページ)をご確認ください。 |
|
|
|
|
チャンネル 1 と 2 に接続されたマイク
0 60 やラインインプットの入力感度は、それ +15dB
GAIN ぞれの GAIN ノブによって調節すること が可能です。これにより、外部からの信号は内部での適切 な操作レベルに調整されます。ただし、チャンネル 3 の GAIN ノブは、マイクインプットのみに有効です。
XLR 端子を経由した信号の場合、ノブを最も左にした状 態で 0 dB、フルにした状態で 60 dB のゲインとなります。
1/4 インチ端子の場合では(チャンネル 1 と 2 のみ)、ノ ブを最も左にした状態で 15 dB の減衰、フルにした状態で
45dB のゲインとなります。「U」(ユニティーゲイン)は
10時の位置にマークされています。この 15 dB の減衰は、 とても高いレベルのシグナルを入力する場合や、EQ を過 激に使用する場合などにとても便利です。色々な場面での クリッピングを未然に防ぐ「仮想パッド」とも言えるでしょ
う。
8. STEREO RETURN
パラレルエフェクト機器の出力を接続するバランスイン プットです(シンセサイザーなどを多数所有している場合、 追加のラインインプットとしても使えます)。EQ、Aux セ ンド、パン、ミュート、ソロ機能は装備してはいません が、これらのバランスインプットはステレオ LINE IN イン プット [3] と同じ仕様です。同様にこの回路もステレオ、 モノ、バランス、アンバランス信号に対応しています。市 場に流通しているほとんどのプロ仕様のエフェクトを接続 することが可能です。これらの端子に到達したシグナルは、 STEREO RETURN ノブ [38] の操作により、メインミック スバスに加えられる前で調整することが可能です。詳しく は 21 ページをご覧ください。
モノ出力(1 本の出力ケーブル)のエフェクト機器を使 用する場合、ケーブルは STEREO RETURN の L に接続し、
Rには何も接続しないでください。この方法により、信号 は両サイドに送られ(魔法のように!)、センターにモノ 信号として現れます。
9. ALT 3–4 OUTPUT
これらの 1 ⁄ 4 インチ TRS 端子(バランスまたはアンバ ランスに接続可能)は、MUTE/ALT
例えばレコーダーに接続した場合、MUTE/ALT
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