5.ローカット(チャンネル13

各チャンネルのローカット(ハイパスフィルターと同義) 機能は、100 Hz 以下の低いフリーケンシーをオクターブに つき 18 dB の割合でカットします。

キックドラム、ベースギター、シンセベース(そして地 震の SE など)を除くあらゆるマイクの用途にローカット の使用をお勧めします。これらを除くと、この帯域に求め られるものはあまりありません。フィルタリングすること によってローをシャキッとさせるだけではなく、ライブで はフィードバックを抑え、アンプのパワーを維持する役割 を果たします。

ローカット機能はライブでのオペレーションに柔軟性を もたらします。ローカットを使用すれば、ボーカルの低域 イコライゼーションを安全に行うことが可能です。多くの 場合、低域のシェルビング EQ はボーカルに欠かせないも のですが、ローカット処理はステージ上の騒音やマイクに 触れる音やブレスのポップ音を強調してしまうこともあり ます。ローカットは、これらすべての問題を除去し、ウー ファーにダメージを与えることなく EQ 処理を施すことを 可能にします。

エフェクト接続:シリアルvs パラレル

この先「シリアル」そして「パラレル」という用語が頻 繁に登場します。まずはその意味を簡単に説明しましょう。

「シリアル」は、信号全体がエフェクトデバイスに送ら れることを意味しています(コンプレッサーやリミッター、 グラフィックイコライザーなど)。ラインレベルのソース 信号は、ミキサーの前で、あるいは後ろでシリアルエフェ クトデバイスに接続することが可能です。INSERT [4] 端子 を使用するのが最適な形です。

インサート

インサート

 

センド

 

リターン

 

ドライシグナル

 

エフェクト機器

処理された

(コンプレッサーなど)

 

 

 

シグナル

一方「パラレル」ではミキサーのシグナルの一部がデバ イスに送られます(AUX SEND 経由)。処理された信号は 再びミキサーに戻り(STEREO RETURN 経由)、オリジナ ルの信号すなわち「ドライシグナル」にミックスされます。 この方法では、複数のチャンネルが 1 つのデバイス(リバー ブ、デジタルディレイなど)を使用することが可能です。

Owner’s Manual

6.インストゥルメントスイッチ (チャンネル12

このスイッチを押し込むと、チャンネル 1 または 2 のラ インインプットに直接インストゥルメントレベルのシグナ ル(ギターなど)を接続できます。DI ボックスは必要あ りません。ギターサウンドは最高にクールなものとなるで しょう!演奏内容にもよりますが・・・?

Aux

センド

ドライシグナル

エフェクト機器 (リバープなど)

チャンネルパス

Aux

アウトプット

リターン

セクション

ウェット

シグナル

ミックス 処理された ステージ シグナル

ドライ

シグナル

7.GAIN(チャンネル13

 

-1

d

V

まだお読みでなければ、「レベル設定の

 

0

 

B

 

 

 

G

 

 

 

 

IC

AI

 

U

M

 

 

N

手順」(3 ページ)をご確認ください。

 

 

 

 

チャンネル 1 2 に接続されたマイク

0 60 やラインインプットの入力感度は、それ +15dB -45dB

GAIN ぞれの GAIN ノブによって調節すること が可能です。これにより、外部からの信号は内部での適切 な操作レベルに調整されます。ただし、チャンネル 3 GAIN ノブは、マイクインプットのみに有効です。

XLR 端子を経由した信号の場合、ノブを最も左にした状 態で 0 dB、フルにした状態で 60 dB のゲインとなります。

1/4 インチ端子の場合では(チャンネル 1 2 のみ)、ノ ブを最も左にした状態で 15 dB の減衰、フルにした状態で

45dB のゲインとなります。「U」(ユニティーゲイン)は

10時の位置にマークされています。この 15 dB の減衰は、 とても高いレベルのシグナルを入力する場合や、EQ を過 激に使用する場合などにとても便利です。色々な場面での クリッピングを未然に防ぐ「仮想パッド」とも言えるでしょ

う。

8. STEREO RETURN

パラレルエフェクト機器の出力を接続するバランスイン プットです(シンセサイザーなどを多数所有している場合、 追加のラインインプットとしても使えます)。EQAux セ ンド、パン、ミュート、ソロ機能は装備してはいません が、これらのバランスインプットはステレオ LINE IN イン プット [3] と同じ仕様です。同様にこの回路もステレオ、 モノ、バランス、アンバランス信号に対応しています。市 場に流通しているほとんどのプロ仕様のエフェクトを接続 することが可能です。これらの端子に到達したシグナルは、 STEREO RETURN ノブ [38] の操作により、メインミック スバスに加えられる前で調整することが可能です。詳しく は 21 ページをご覧ください。

モノ出力(1 本の出力ケーブル)のエフェクト機器を使 用する場合、ケーブルは STEREO RETURN L に接続し、

Rには何も接続しないでください。この方法により、信号 は両サイドに送られ(魔法のように!)、センターにモノ 信号として現れます。

9. ALT 34OUTPUT

これらの 1 ⁄ 4 インチ TRS 端子(バランスまたはアンバ ランスに接続可能)は、MUTE/ALT 3–4[23] スイッチを押 し込まれたすべてのチャンネルのシグナルの総和を出力し ます。詳しくは 16 ページをご覧ください。

例えばレコーダーに接続した場合、MUTE/ALT 3–4スイッ チを押し込んだチャンネルのみをレコーディングすること ができます。

Owner’s Manual

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Mackie 802-VLZ3 manual ローカット(チャンネル1-3), GAIN(チャンネル1-3)

802-VLZ3 specifications

The Mackie 802-VLZ3 is a compact desktop mixing console designed for both musicians and sound engineers who require high-quality audio performance in a portable format. This versatile mixer is part of Mackie's acclaimed VLZ series, known for its durability, functionality, and sound quality.

One of the standout features of the 802-VLZ3 is its exceptional preamps. The mixer is equipped with Mackie’s Onyx microphone preamps, which are renowned for their low noise and wide dynamic range. This allows for clearer and more detailed audio capture, making it ideal for both live sound applications and studio recordings.

The mixer offers a total of eight channels, four of which are microphone inputs featuring phantom power, allowing for the use of condenser microphones. The remaining four channels can accommodate line-level sources such as keyboards and instruments. Each channel includes a three-band EQ with a 100 Hz low-frequency cut, giving users the ability to sculpt their sound easily.

Another key feature of the 802-VLZ3 is its user-friendly layout. The intuitive design includes dedicated gain controls, pan knobs, and mute switches for each channel, providing seamless control over mixing. The mixer also includes a 1/4" insert point for effects processing, which is particularly useful for adding compression or reverb to individual channels.

Additionally, the 802-VLZ3 is built with high-quality components that ensure reliability and longevity. Its rugged construction includes a steel chassis, which can withstand the rigors of frequent transport and use in various environments. The mixer’s compact design makes it perfect for mobile setups, whether for a small gig, podcasting, or recording in a home studio.

The mixer also features a stereo main output with separate level control and a headphone output for monitoring. The ability to connect to multiple devices via balanced XLR or TRS connectors enhances its versatility. Coupled with the mixer’s excellent sound quality, the 802-VLZ3 is an ideal choice for anyone seeking a reliable and powerful mixing solution.

Overall, the Mackie 802-VLZ3 stands out in its category due to its professional-grade preamps, intuitive controls, rugged build quality, and portable design. This makes it a favorite among musicians, podcasters, and sound engineers looking for an efficient mixer that does not compromise on performance.