M-Audio Axiom manual 第5章:MIDIメッセージについて, 3コンピュータで音源モジュールをコントロールする, プログラムとバンクチェンジ解説

Page 32

Axiomシリーズ・ユーザーガイド

4.3コンピュータで音源モジュールをコントロールする

USBからのMIDI Outモード(セクション4.1参照)をオンにすると、コンピュータからAxiomに入力されるデータはMIDI出力端子を直接通っ て出力され外部音源モジュールのサウンドをトリガーします。つまり、AxiomUSBからMIDIへのインターフェイスとして効率的に動作してい ることになります。コンピュータからのMIDIデータをMIDI出力端子へ送信するには、コンピュータのMIDI出力機器をAxiomに設定しておく 必要があります。

もう1つの方法として、AxiomからのMIDIデータをコンピュータからのデータとを合流させることもできます。これによりDAWでの演奏/録音 やAxiomMIDI接続端子に接続されている音源モジュールで全ての演奏を再生することができます。以下の方法で接続を行います:

<セクション4.1を参照しUSBからのMIDI Outモードをオンにします。

<DAWAxiomMIDI入力機器として選択します。

<DAWAxiomMIDI出力機器として選択します。

5章:MIDIメッセージについて

5.1プログラムとバンクチェンジ解説

GMGeneral MIDI)の仕様では、128音色(ボイスNO. 0~127)に対応しています。プログラムチェンジメッセージを送信することにより、音 色を切換えて使用することができます。

GMセット音源を拡張して使用するために、バンクチェンジの機能が用意されています。各バンクには128のパッチが含まれていて、プログラム チェンジメッセージを送信することによって音色を切換えて使用することができます。合計16,384個のパッチを使用することができ、14ビット のバンクチェンジメッセージを送信することによって、各パッチにアクセスすることができます。メッセージ内の最初の7ビットはバンクLSB情報 として送信されます。残りの7ビットは、バンクMSB情報として送信されます。一般的にはバンクLSBメッセージが使用され、これだけで128の バンクチェンジが可能です。また、この場合の多くはバンクMSBメッセージを送信する必要がありません。

ほとんどのMIDI機器がプログラムチェンジメッセージに対応していますが、GMセットに対応していない機器の一部には、プログラムチェンジ メッセージを他の目的で使用するものもあります。全てのGM機器では、機器ごとに同じ方法でサウンドが整理されています。ピアノのサウンド はこの場所、ストリングスのサウンドはあの場所、ドラムは、、、という風に続きます。全てのGM機器(ハードウエアとDAWの音源モジュール 両方)がわかるように明確にラベルがつけられ、GM規格にいかに順序良く並んでいるかがわかります。GM機器がMIDIプログラム・チェンジ を受信すると、GMサウンドセットから予想通りのサウンドを呼び出します。GM機器でない機器は全て、MIDIプログラム・チェンジを受信する とメモリからユニークなサウンドを呼び出します。GM機器でない機器のサウンドは規格通りの順番で配列されていないため、使用するサウン ドがメモリ・ローケーションのどこにあるかを、知っておく必要があります。Native InstrumentsFM7Reasonのシンセ・モジュール等の多 くのVSTインストゥルメントは、GM機器ではありません。

バンクチェンジは、特別な音源モジュールやソフトウエアシンセ等に見られる膨大なライブラリからサウンドを呼び出す場合に便利です。ローラ ンドのGS規格やヤマハのXG規格など、各メーカーによるMIDI拡張仕様の各規格では、バンクチェンジを使用して、それぞれの拡張音色やエ フェクトを使用します。

Axiomでは、プログラム、バンクLSB、バンクMSBのデータ送信を簡単に行うことができます。セクション2.3を参照して下さい。

日本語

31

日本語

Image 32
Contents Axiom Table of Contents 日本語 はじめに 製品パッケージ内容本マニュアルについて Axiom第1章:概要 1トップパネル図解 2 リアパネル図解 3 コントローラの定義1 最低システム必要条件 ドライバのインストール方法AxiomをDAWで使用する 第2章:Axiomの基本MIDIコントロール 電源アダプタ12V DC 250mA 300mA センタープラス Axiom 49と61のファンクション・ボタン3 機能一覧表 高度な機能1 ベロシティ・カーブ 49鍵盤と61鍵盤モデル:3 トランスポーズ MIDIチャンネル2 オクターブ プログラム/バンク・チェンジ Bank LSBまたはBank MSBボタンを押します。 Bank LSBキーまたはBank MSBキーを押します。MIDIコントロール・メッセージ 1 追加のメッセージ 128から131Axiomのコントローラをプログラムする Ctrl Assignボタンを押します。Zone RangeとZone/Groupボタンを同時に押します。 第3章:応用機能 3パニックData 1とData 2を同時に押します。 MIDIコントローラAdvancedボタンを押し、Ctrl Assignキーを再び押します。 1 コントローラの範囲を制限する2 ドローバー・モード 3 コントローラをオフにするコントローラの設定を呼び出す/保存する 1 コントローラ・グループ49鍵盤または61鍵盤モデル: Mem Dumpキーを押します。2 プリセットをコンピュータに保存する パラメータ・ジャンプを防止する 3 デバイスID1 ミュート 2 ヌルロータリ̶・エンコーダ Midi CCMIDIノートでサンプル/ループをトリガーする プレッシャ・パッド1 アクセラレーション・カーブ Midi CCメッセージでサンプル/ループをトリガーする Ctrl Assignキーを押します。2 ドラムパターン構成 4 プレッシャ・コントロール 5 パッド・カーブ同時に数種類の機器をコントロールする Zone/Groupボタンを押します。6 ベロシティ・ロック 1 ゾーン4 ゾーンの範囲 Zone Chanキーを押します。3 ゾーン・チャンネル Chan Assignキーを押します。 Zone Rangeボタンを押す。Chan Assignボタンを押します。 グループAコントローラ Ctrl Assignボタンを押します。Zone/GroupボタンのLEDが点灯します。Ctrl Assignキーを押します。Zone/GroupボタンのLEDが点灯します。 Ctrl Assignキーを再び押します。コントロール機能の例 1 ボタンで2つの設定値を交互に使用する方2 MMCメッセージをボタンに割当てる MMCコマンドRPN/NRPN番号を割当てる: 3 フェーダ/ロータリーコントローラにRPN/NRPNを割当てる方法第4章:使用例 USBからのMIDI Out機能Data 2とData 3を同時に押しUSBからのMIDI Outモードをオンにします。 シーケンサーで演奏を録音するプログラムとバンクチェンジ解説 第5章:MIDIメッセージについて3コンピュータで音源モジュールをコントロールする RPN/NRPN解説 SysEx(システムエクスクルーシブ)解説第6章:トラブルシューティング 第7章:技術情報Axiomがコンピュータにインストールしてから正常に動作していたのですが、突然動かなくなりました。 Axiomにサスティーン・ペダルを接続しましたが、動作が逆になっています。Warrantyでご覧下さい。 第8章:製品保証とユーザー登録ページhttp//web.m-audio.jp/register/にて、必要事項を入力して送信して下さい。 保証規定第9章:付録 付録A MIDIインプリメンテーション・チャートB1 General MIDインストゥルメント プログラム・チェンジ番号 付録B 有効なMIDIデータ・テーブルB2 General Midi ノート番号 B4 GM2リバーブ・タイプB5 GM2コーラス・タイプ B3 Roland GSYamaha XG NRPNメッセージB6 General MIDIドラム ノート・アサインメント 付録C General MIDIコントロール番号(MIDI CC) 付録D リニア・コントローラに割当て可能なコントロール番号 Midi CC付録E ノン・リニア・コントローラに割当て可能なコントロール番号 Midi CC付録F ロータリ̶・エンコーダに割当て可能なコントロール番号 この表はAxiomのロータリ̶・エンコーダに適用します。付録G プレッシャ・パッドに割当て可能なコントロール番号 この表はAxiomのプレッシャ・パッドに適用します。付録H 進数変換表 以下のDAWの幾つかはAxiomをDAWで設定する必要があります。 付録I ファクトリー・プリセットAxiomをAbleton Liveで使用する プリセット4:GForce Minimonsta プリセット5:Way Out Ware TimewARPプリセット6:Wizoo Darbuka/Latigo プリセット7から12:Propellerhead ReasonAudio USA