Axiomシリーズ・ユーザーガイド
4.3コンピュータで音源モジュールをコントロールする
USBからのMIDI Outモード(セクション4.1参照)をオンにすると、コンピュータからAxiomに入力されるデータはMIDI出力端子を直接通っ て出力され外部音源モジュールのサウンドをトリガーします。つまり、AxiomはUSBからMIDIへのインターフェイスとして効率的に動作してい ることになります。コンピュータからのMIDIデータをMIDI出力端子へ送信するには、コンピュータのMIDI出力機器をAxiomに設定しておく 必要があります。
もう1つの方法として、AxiomからのMIDIデータをコンピュータからのデータとを合流させることもできます。これによりDAWでの演奏/録音 やAxiomのMIDI接続端子に接続されている音源モジュールで全ての演奏を再生することができます。以下の方法で接続を行います:
<セクション4.1を参照しUSBからのMIDI Outモードをオンにします。
<DAWでAxiomをMIDI入力機器として選択します。
<DAWでAxiomをMIDI出力機器として選択します。
第5章:MIDIメッセージについて
5.1プログラムとバンクチェンジ解説
GM(General MIDI)の仕様では、128音色(ボイスNO. 0~127)に対応しています。プログラムチェンジメッセージを送信することにより、音 色を切換えて使用することができます。
GMセット音源を拡張して使用するために、バンクチェンジの機能が用意されています。各バンクには128のパッチが含まれていて、プログラム チェンジメッセージを送信することによって音色を切換えて使用することができます。合計16,384個のパッチを使用することができ、14ビット のバンクチェンジメッセージを送信することによって、各パッチにアクセスすることができます。メッセージ内の最初の7ビットはバンクLSB情報 として送信されます。残りの7ビットは、バンクMSB情報として送信されます。一般的にはバンクLSBメッセージが使用され、これだけで128の バンクチェンジが可能です。また、この場合の多くはバンクMSBメッセージを送信する必要がありません。
ほとんどのMIDI機器がプログラムチェンジメッセージに対応していますが、GMセットに対応していない機器の一部には、プログラムチェンジ メッセージを他の目的で使用するものもあります。全てのGM機器では、機器ごとに同じ方法でサウンドが整理されています。ピアノのサウンド はこの場所、ストリングスのサウンドはあの場所、ドラムは、、、という風に続きます。全てのGM機器(ハードウエアとDAWの音源モジュール 両方)がわかるように明確にラベルがつけられ、GM規格にいかに順序良く並んでいるかがわかります。GM機器がMIDIプログラム・チェンジ を受信すると、GMサウンドセットから予想通りのサウンドを呼び出します。GM機器でない機器は全て、MIDIプログラム・チェンジを受信する とメモリからユニークなサウンドを呼び出します。GM機器でない機器のサウンドは規格通りの順番で配列されていないため、使用するサウン ドがメモリ・ローケーションのどこにあるかを、知っておく必要があります。Native InstrumentsのFM7やReasonのシンセ・モジュール等の多 くのVSTインストゥルメントは、GM機器ではありません。
バンクチェンジは、特別な音源モジュールやソフトウエアシンセ等に見られる膨大なライブラリからサウンドを呼び出す場合に便利です。ローラ ンドのGS規格やヤマハのXG規格など、各メーカーによるMIDI拡張仕様の各規格では、バンクチェンジを使用して、それぞれの拡張音色やエ フェクトを使用します。
Axiomでは、プログラム、バンクLSB、バンクMSBのデータ送信を簡単に行うことができます。セクション2.3を参照して下さい。
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