96RAID ディスクの構築

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第9章 RAID ディスクの構築

9-1 RAID について

RAID とは、複数のハードディスクをまとめて 1 台のハードディスクとして管理する技術の名称です。RAID

機能を使用すると、ディスクアクセスの高速化や自動バックアップの機能を利用する事が可能です。使用用

途に応じて RAID を構築してください。

RAID を構築する上での注意点 RAID を構築する際には、同じメーカー、同じ容量、同じキャッシュメモ リのハードディスクをご利用ください。異なるメーカーの HDD を組み合わせたり、容量の違うハードディ スクを組み合わせた場合パーフォーマンスが著しく低下したり、使用できる容量が低下する場合があります。

9-2 RAID の機能

以下に NVRAID Silicon image3132 で設定できる RAID 機能を簡単にご説明致します。

RAID-0 Striping( ストライピング ) NVRAID/SIL3132 ( 必要 HDD2 )

2 台のハードディスクに均等にデータを振り分け、並行に 2 台同時に記録することで、データの読み書きを

高速化したもの。ハードディスク 1 台に比べて読み込みと書き込みの速度が向上しますがディスクが 1

でも破損するとデータ全体が失われるデメリットがあります。

RAID-1 Mirroring( ミラーリング ) NVRAID/SIL3132 ( 必要 HDD2 )

2 台のハードディスクにまったく同じデータを同時に書きこむ方式。片方が破損しても、もう 1 台からデー

タを読み出せるので、システムの復旧が簡単に行なうことができます。

両方に同じデータを書き込むことになるため、ハードディスク 2 台でも 1 台分のディスク容量になります。

RAID-0+1 Striping + Mirroring( ストライプ + ミラーリング ) NVRAID のみ ( 必要 HDD4 )

4 台のハードディスクで RAID0 のストライピング +RAID1 のミラーリング機能を同時に使用して読み込み、

書き込み速度を高速化したまま、全体のデータをバックアップする事が可能です。

RAID0 のみで運用するより信頼性が増しますが、RAID5 ほどの信頼性はありません。

RAID-5 レイド - ファイブ NVRAID のみ ( 必要 HDD3 台以上 )

3台以上のハードディスクに均等にデータを振り分け、パリティと言う誤り訂正のデータも同時に、記録す ることで、ディスク 1 台に障害が発生した場合に容易に復旧が可能です。

読み込み速度は向上しますが書き込み速度は大幅に低下します。また 2 台同時にハードディスクが故障し た場合データ全体が失われますが、同時故障の確立は低い為 RAID0 より信頼性があります。

通常のデータ + パリティを書き込む為使用できるハードディスクの容量は、全体容量から 1 台分引いた容 量になります。( :100G バイト x3 300G だった場合 200G まで使用可能 )

ELSA QUALIMO ENF4SLI-16AR ユーザーズマニュアル