
ここからは、もっとCombo FX機能を使いこなしたいお客様に向けた応用操作について説明します。応用操作編図2-6に示すように、エフェクトの種類をFX(1) :Flanger、FX(2) :Phaser、FX(3) :Distortionとなるように設定します。
図2-6 エフェクトの種類の設定フィルター動作モードのパラメーターは、以下のようになっています。パッド1,2,3 フィルター動作モード=スローパッド5,6,7 フィルター動作モード=クイックまずは、この設定のままパッド1,2,3を押してみましょう。
パッド5,6,7のフィルター動作モードのパラメーターを「LFO」に変更しましょう。 パラメーターの変更はユーティリティモード2で設定します。ユーティリティーモード2 を起動する Serato DJを終了させます。一度コントローラーの電源をオフして、右側のデッキの[SHIFT] ボタンと[PLAY/PAUSE] ボタンの両方を押しながら、 電源をオンします。右側のデッキの[ROLL] モードボタンを押す
基本操作編では、エフェクトの種類にEcho、Reverb、Delayを選んだ場合の説明をしてきました。 では、他のエフェクトを選んだときはどうでしょうか。 Echo、Reverb、Delay以外のエフェクトを選択してみましょう
| Flanger |
|
| Phaser |
|
| Distortion | Flanger |
| Phaser |
| Distortion | ||
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
| FX(1) |
|
| FX(2) |
|
| FX(3) |
| FX(1) |
| FX(2) |
| FX(3) |
|
パッド1,2,3を押すとエフェクト効果をかけながら徐々に音量が小さくなっていき、無音状態になります。 FX BEATSの設定値は、Flangerのとき2、Phaserのとき1/4などがよいでしょう。
次にパッド5,6,7を押してみましょう。パッド5,6,7を押すと、音量は瞬時に小さくなり、エフェクトの効果はほとんど何も残りません。これは、フィルター動作モード=「クイック」の設定が、Echo、Reverb、Delayのように反響音、残響音のあるエフェクトで効果的 であるのに対して、反響音、残響音のないエフェクトでは効果が出ないためです。
それでは、反響音、残響音のないエフェクトをCombo FXで使いたいときはどうすればよいのでしょうか? パラメーターを適切に設定すれば大丈夫です。フィルター動作モードのパラメーターには、「スロー」、「クイック」の他に「LFO」と「オフ」があります。 これらのパラメーターは、お客様が好きな設定に変更することができます。
「オフ」 | フィルターの効果を無効にします |
「スロー」 | パッドを押している間、フィルター(HPF)効果を徐々に強くします |
「クイック」 | パッドを押した瞬間、フィルター(HPF)効果を素早くかけます |
| |
「LFO」 | パッドを押している間、フィルター(HPF)とフィルター(LPF)の効果を交互にかけます |
設定したいパッドを押し、右側デッキの[PARAMETER] ボタン、または[PARAMETER] ボタンを押して、設定を変更します ◆ 押したパッドが点灯し、現在設定されている値がレベルインジケーターに表示されます。
スロー スロー スロー
LFO LFO LFO
一度コントローラーの電源をオフして、再度電源をオンします。 ◆ 電源オフにしたあと、1秒以上待ってから電源オンしてください
フィルター動作モードのパラメーターは、以下のように変更されました。パッド1,2,3 フィルター動作モード=スロー
パッド5,6,7 フィルター動作モード=LFOでは、この設定で試してみましょう。Serato DJを起動し、コントローラーをCombo FXに設定しますパッド5,6,7を押してください。今度はそれぞれのパッドでエフェクトの効果が確認できたと思います。11