◆ シリアルまたはパラレルポート付きの拡張カードの取り付け
コンピュータシステムには、シリアルポートについての自動設定機能があります。この機能があ るので、追加する拡張カードのシリアルポートの指定が内蔵ポートの指定と同じでも、カードを 再設定する必要はありません。拡張カード上にシリアルポートの重複が検出されると、内蔵ポー トは次に利用可能なポート名にリマップ(再割り当て)されます。
新しい COM ポートとリマップされた COM ポートは、次のように割り込み要求(IRQ)を共有 します。
COM1、COM3: IRQ4(共通設定)
COM2、COM4: IRQ3(共通設定)
これらの COM ポートには、次の I/O アドレスが設定されています。
COM1: 3F8h
COM2: 2F8h
COM3: 3E8h
COM4: 2E8h
たとえば、追加する内蔵モデムカードのポートを COM1 として設定すると、論理 COM1 がモデ ムカードのアドレスとみなされます。つまり、COM1 として指定されていた内蔵シリアルポート を COM3 にリマップします。COM3 は COM1 IRQ 設定を共有します。(2 つの COM ポートが 1 つの IRQ 設定を共有する場合、必要に応じて一方のポートを使用できますが、両方のポートを 同時に使用することはできません。)取り付ける拡張カード(複数でも可)のシリアルポートを COM1 と COM3 に指定すると、該当する内蔵シリアルポートが無効になります。
COM ポートをリマップするカードを追加する前に、ソフトウェアに添付されているマニュアル を参照して、そのソフトウェアが新しい COM ポート名にマップ可能であるかどうかを確認して ください。
自動設定を行わない場合は、拡張カード上のジャンパをリセットします。そうすれば、カードの ポート指定は次に利用可能な COM 番号に変更され、内蔵ポートの指定は変更されません。また は、セットアップユーティリティにより、内蔵ポートを無効にすることも可能です。拡張カード のマニュアルには、そのカードのデフォルト I/O アドレスと許容される IRQ 設定のほか、ポート のアドレス変更と IRQ の設定変更の手順を示してあります。
内蔵パラレルポートには、セットアップユーティリティによる自動設定機能があります。つま り、パラレルポートを自動設定にし、LPT1(IRQ7、I/O アドレス 378h)として設定されている ポートを含む拡張カードを追加すると、内蔵パラレルポートはセカンドアドレス(IRQ5、I/O ア ドレス 278h)に自動的にリマップされます。セカンドポートアドレスがすでに使用されている 場合は、内蔵パラレルポートはオフになります。詳細については、第 4 章の「Parallel Port(パラ レルポート)」を参照してください。
I/O
ポ
|
ト
お
よ
び
コ
ネ
ク
タ
I/O ポートおよびコネクタ