プロセッサキャッシュ
256kB 以上の 2 次キャッシュが必要です。これは多くの コンピュータ本体に搭載されていますので特に重要性を 持つ要素ではありません。
メモリ
オーディオ処理には大量の RAM が必要です。実際、使 用可能な RAM の容量は、使用可能なチャンネル数やサ ンプリングレートに直接関係しますので、可能な限り多 くの容量を搭載されることを推奨致します。
DELTA Audiophile 2496 で は、96MB の RAM 容 量 で 48kHz、128MB の RAM 容量で 96kHz のオペレーションが 可能ですが、小さいレイテンシーでオペレートする場合 や、ソフトウェアインストゥルメント / プラグインを多 用する場合には、出来る限り多くの容量を搭載すること をお奨めします。
ハードディスクのスピード
ハードディスクのスピードは、オーディオアプリケー ションの使用可能なオーディオチャンネルの数を左右す る最大の要素であると言えます。このような意味で使用 されるパラメーターの 1 つが「平均シークタイム」で す。この値は小さいほど良く、また 15ms 未満でなけれ ばなりません。一般的に、オーディオアプリケーション で使用するオーディオチャンネル数が多いほど、ハード ディスクが高速であることが要求されます。一部のオー ディオアプリケーションでは「ディスクブロックのバッ ファーサイズ」の設定値を大きくして速度面での処理を カバーできる場合もあります。
遅れ(Latency)
CPU ベースのレコーディングシステムでは、コンピュー
タの CPU でオーディオシグナルが処理されるため、“レ 2 イテンシー” と呼ばれる若干の遅延が生じます。ソフト
ウェアシンセサイザーのリアルタイムプレイ、リアルタ イムに手作業で細かいエディッティングを行いたいとき は、遅れ(Latency)が小さいほど大きなメリットが得ら れます。これらについては、DELTA Audiophile 2496 に付 属のコントロールパネル・ソフトウェアの “Latency” ま たは “DMA Buffer Size” の値を変更することで、用途に 応じて対処することができます。
ソフトウェアシンセサイザーのリアルタイムプレイや、 リアルタイムに手作業での細かいエディッティングを行 う場合には、“Latency” または “DMA Buffer Size” の値を 小さくすると(一般的には 64 sample ~ 256 sample)レ イテンシーが短くなるため、リアルタイムでの作業を重 視する場合に効果的です。
逆に “Latency” または “DMA Buffer Size” の値を大きく すると(一般的には 512 sample ~ 2000 sample)レイテ ンシーは長くなりますが、オーディオトラックやプラグ イン・エフェクトを多数使用することが可能になります。 また、“Latency” または “DMA Buffer Size” の値を大きく するに従い音質は向上しますので、音質重視の場合に効 果的です。サウンドにノイズが乗る場合には、“Latency” または “DMA Buffer Size” の値を大きくすることで大半 の場合は改善されます。
•コントロールパネル・ソフトウェアの操作方法等の 詳細は、“Chapter 5:コントロールパネル・ソフト ウェア” を参照して下さい。
•Mac OS X 環境では、コントロールパネル・ソフトウェ アではなく、個々のオーディオアプリケーションに て “レイテンシー” の値をコントロールするように なっておりますので、Mac OS X 環境のコントロー ルパネル・ソフトウェアには、“Latency” または “DMA Buffer Size” は備わっていません。
DELTA Audiophile 2496 User's Guide : Chapter 2 | 11 |