RAID レベル 0
RAID レベル 0 では、「データストライピング」と呼ばれるストレージ技術を使用して、データアクセス速度を高速化します。 データストライピングは、連続するデータセグメント(ストライプ)を複数の物理ド
ライブに順次書き込むことで、大容量の仮想ドライブとして扱う方法です。 データストライピングにより、1 台のドライブでデータを読み込む間に、別のドライブで次のブロックの検索と読み込みができま
す。
RAID レベル 0 構成のもう 1 つの利点は、各ドライブの全容量を使用できることです。 120 GB のドライブを 2 台取り付けている場合、データの保存に 240 GB を使用できます。
RAID レベル 1 RAID レベル 1 では、「ミラーリング」と呼ばれる、データの冗長性を持たせたストレージ技術を使用します。 プライマリドライブに書き込まれたデータは、他方のドライブに複製(ミラーリング)されます。
RAID レベル1 では、データアクセス速度を犠牲にして、データの冗長性が重視されます。
いずれかのドライブに障害が発生した場合、それ以降の読み書き操作は、正常に動作しているドライブに対して行われます。 その正常なドライブのデータを使用して、交換用ドライブを再構築できます。
また、データが両方のドライブに複製されるため、2 台の 120 GB RAID レベル 1 ドライブでデータの保存に使用できる合計容量は、最大 120 GB となります。
RAID レベル 5 RAID レベル 5 では、「パリティチェック」と呼ばれるデータステージングストレージ技術を使用します。 RAID 構成にデータのブロックが書き込まれると、データは RAID アレイ内の 1 台のドライブを除
くすべてのドライブにまたがってストライピングされ、除外される 1 台にはパリティデータが書き込まれます。 パリティデータは、ドライブのいずれか 1 台に障害が発生した場合に、ストライピングされた
データのブロック全体の計算を可能にする情報です。
パリティデータは実際に保存されているデータと比較してかなり小さいため、パリティドライブが 1 台のハードドライブに相当する容量で対応できるデータ保存用ハードドライブの台数には、制限がありま
せん。 ただし、パリティデータのすべてが同一のドライブに保存されるわけではなく、 RAID 構成に新たなデータブロックが書き込まれるごとに、異なるドライブが交互にデータ保存用ドライブまたはパリ
ティドライブとして機能します。
注意: RAID レベル 0 ではデータの冗長性がないため、いずれかのドライブに障害が発生した場合には、その他のドライブ上のデータにもアクセスできなくなります。 したがって、RAID レベ
ル 0 構成を使用する場合は、定期的にバックアップを行ってください。