3.4ロータリ̶・エンコーダ
第2章で述べた通り、ロータリー・エンコーダは付録Cに記載されているMIDI CCのいずれにも割当てることができます。エンコーダをMIDI CCに割当てると、エンコーダはAxiom 49と61のスライダと同様の機能で動作することができ、最小値または最大値に達すると、エンコーダを 逆方向に回さない限りデータは出力されません。
DAWでエンコーダが実際の設定値を送信する代わりに現在の値をインクリメント(増加)またはデクリメント(減少)させるようプログラミング することができます。つまり動かしているコントローラの位置が合わなくてもパラメータのジャンプが起こる危険性は一切ないという意味です。
全てのDAWがロータリー・エンコーダの用途をサポートするわけではありません。また、サポートが可能なDAWでもエンコーダをサポートす る方法が異なります。Axiomでは数種類のインクリメント(増加)/デクリメント(減少)するMIDIメッセージをサポートします。DAWのマニュ アルを参照してサポートされるメッセージのタイプや、ロータリー・エンコーダをサポートする方法を確認して下さい。これに関しては、関連する 各データのメソッドについて一般的に使用される名前をリストしました。データの増加とデータの減少を示すために使われるデータ値もリストし てあります。値の範囲が増加または減少に特定されている場合は、範囲内での動作は徐々に加速度に早くなります。
プログラム・チェンジのインクリメント(増加)/デクリメント(減少)は各段階でプログラム・チェンジを送信します。
Axiomのロータリー・エンコーダへこれらのメソッドを送信するためには、MIDI CCを割当てる必要があります:
MIDI CC | エンドレスデータの概要 | インクリメント | デクリメント |
|
|
|
|
145 | プログラム・チェンジ インクリメント/デクリメント | ̶ | ̶ |
|
|
|
|
146 | 64から2の補数/相対 バイナリーオフセット) | 065 to 127 | 063 to 000 |
|
|
|
|
147 | 0から2の補数/相対(2の補数) | 001 to 64 | 127 to 065 |
|
|
|
|
148 | 符号絶対値/相対(符号Bit) | 065 to 127 | 001 to 063 |
|
|
|
|
149 | 符号絶対値/相対(符号Bit 2) | 001 to 063 | 065 to 127 |
|
|
|
|
150 | 符号値インクリメント/デクリメント | 096 | 097 |
|
|
|
|
151 | RPNインクリメント/デクリメントメッセージ | 096 then 000 to 127 | 097 then 000 to 127 |
|
|
|
|
152 | NRPNインクリメント/デクリメントメッセージ | 096 then 000 to 127 | 097 then 000 to 127 |
ロータリー・エンコーダを割当てる:
49鍵盤または61鍵盤モデル:
<第2章の解説に従い、ロータリー・エンコーダを選択します。
<Ctrl Assignボタンを押します。LCDディスプレイにはエンコーダの現在の割当てが表示されます。
<上の表から任意のメソッドを選択したら、数値キーパッドを使用してMIDI CC番号を入力します。
<Data 2を押します。LCDディスプレイにはエンコーダの現在のパラメータ値が表示されます。
<付録Cから使用するMIDI
<エンコーダは設定したMIDI CC番号でインクリメント(増加)/デクリメント(減少)のメッセージを送信します。
25鍵盤モデル:
<第2章の解説に従い、ロータリー・エンコーダを選択します。
<Advancedボタンを押します。
<Ctrl Assignボタンを押します。LCDディスプレイにはエンコーダの現在の割当てが表示されます。
<上の表から任意のメソッドを選択したら、数値キーを使用してMIDI CC番号を入力します。
<Enterキーを押して確認します。
<Advancedボタンを再び押します。
<Data 2を押します。LCDディスプレイにはエンコーダの現在のパラメータ値が表示されます。
<付録Cから使用するMIDI
<Enterキーを押して確認します。
<エンコーダは設定したMIDI CC番号でインクリメント(増加)/デクリメント(減少)のメッセージを送信します。
18