コンピュータ本体に搭載されていますので特に重要性を 持つ要素ではありません。

メモリ

オーディオ処理には大量の RAM が必要です。実際、使 用可能な RAM の容量は、使用可能なチャンネル数やサ ンプリングレートに直接関係しますので、可能な限り多 くの容量を搭載されることを推奨致します。

DELTA 1010 では、96MB RAM 容量で 48kHz128MB

RAM 容量で 96kHz のオペレーションが可能ですが、 小さいレイテンシーでオペレートする場合や、ソフト ウェアインストゥルメント / プラグインを多用する場合 には、出来る限り多くの容量を搭載することをお奨めし ます。

ロールパネル・ソフトウェアの Latencyまたは DMA Buffer Sizeの値を変更することで、用途に応じて対処 することができます。

ソフトウェアシンセサイザーのリアルタイムプレイや、 リアルタイムに手作業での細かいエディッティングを行 う場合には、Latencyまたは DMA Buffer Sizeの値を 小さくすると(一般的には 64 sample 256 sample)レ イテンシーが短くなるため、リアルタイムでの作業を重 視する場合に効果的です。

逆に Latencyまたは DMA Buffer Sizeの値を大きく すると(一般的には 512 sample 2000 sample)レイテ ンシーは長くなりますが、オーディオトラックやプラグ イン・エフェクトを多数使用することが可能になります。 また、Latencyまたは DMA Buffer Sizeの値を大きく するに従い音質は向上しますので、音質重視の場合に効 果的です。サウンドにノイズが乗る場合には、Latencyまたは DMA Buffer Sizeの値を大きくすることで大半 の場合は改善されます。

ハードディスクのスピード

ハードディスクのスピードは、オーディオアプリケー ションの使用可能なオーディオチャンネルの数を左右す る最大の要素であると言えます。このような意味で使用 されるパラメーターの 1 つが「平均シークタイム」で す。この値は小さいほど良く、また 15ms 未満でなけれ ばなりません。一般的に、オーディオアプリケーション で使用するオーディオチャンネル数が多いほど、ハード ディスクが高速であることが要求されます。一部のオー ディオアプリケーションでは「ディスクブロックのバッ ファーサイズ」の設定値を大きくして速度面での処理を カバーできる場合もあります。

遅れ(Latency

CPU ベースのレコーディングシステムでは、コンピュー タの CPU でオーディオシグナルが処理されるため、レ イテンシーと呼ばれる若干の遅延が生じます。ソフト ウェアシンセサイザーのリアルタイムプレイ、リアルタ イムに手作業で細かいエディッティングを行いたいとき は、遅れ(Latency)が小さいほど大きなメリットが得ら れます。これらについては、DELTA 1010 に付属のコント

コントロールパネル・ソフトウェアの操作方法等の 詳細は、Chapter 5:コントロールパネル・ソフト ウェアを参照して下さい。

Mac OS X 環境では、コントロールパネル・ソフトウェ アではなく、個々のオーディオアプリケーションに て レイテンシーの値をコントロールするように なっておりますので、Mac OS X 環境のコントロー ルパネル・ソフトウェアには、Latencyまたは DMA Buffer Sizeは備わっていません。

24Bit レコーディング

DELTA 1010 は、8162024Bit に対応しています。数

値が高い程密度が高くダイナミックレンジが広くなりま すが、24Bit ファイルは 16Bit のファイルの約 1.5 倍のサ イズになりますので、ディスクスペースや転送速度が重 要な要素になります。

解像度(Bit)は、DELTA 1010 ではなくオーディオアプ リケーションで選択します。解像度はサンプリングレー トと違い、24Bit ファイルと 16Bit ファイルなど異なる解 像度のソースを同一ソング内で混在させることができま す。

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DELTA 1010 User's Guide : Chapter 2