PCI HOST カードの概要

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1.デジタル(S/PDIF)入力(I

このコネクターは、様々なデジタル機器(DAT・デジタ ルミキサー等)から 24Bit 96kHz までのデジタルシグナ ル(S/PDIF)を入力します。

S/PDIF フォーマットは、デジタルシグナルからワー ドクロックが取り出せるようになっているため、 ワードシンクを気にせず容易に利用できます。シ グナルレベルは最大 1V 程度・インピーダンスは 75 Ωの高品位なデジタルオーディオ用シールドケーブ ルをご利用頂くことをお奨めします。

2.デジタル(S/PDIF)出力(O

このコネクターは、様々なデジタル機器(DAT・デジタ ルミキサー等)へ 24Bit 96kHz までのデジタルシグナル (S/PDIF または AES/EBU)を出力します。DELTA 1010 のデジタル出力は、民生用機器でポピュラーな S/PDIF Sony / Philips Digital Interface) フォーマット以外に、業 務用機器でポピュラーな AES/EBUAudio Engineering /

European Broadcasting Union) フォーマットにも対応し

ています。出力フォーマットの設定は、コントロールパ ネル・ソフトウェアの S/PDIFで行います。また、ヘッ ダー内のオーディオビットは「Non - Audio」に設定でき、 一般的に Dolby Digital AC - 3/DTS エンコーデッドデータ を外部デコーダへデジタル送信(パススルー)すること も可能です。

DELTA シリーズに装備された 36Bit DSP による Monitor Mixer を使用すれば、アナログ 8ch 入力とデジタル 2ch 入力(計 10ch)をミキシングしてリアルタイムにデジタ ルへ出力することでフォーマットコンバーターとしても 使用可能です。

AES/EBU フォーマットで出力する場合には電気特 性は S/PDIF のままですので、機器によっては正常 に受信できない場合があります。また、接続には 一般的に XLR バランス伝送で振幅が 10V、インピー ダンスが 110 Ω主流ですので、変換するコネクタ ( ト ランスが入っている ) が必要になります。

Dolby Digital AC - 3/DTS エンコーデッドデータを外 部デコーダへデジタル送信(パススルー)するには、 アプリケーションの対応状況に依存します。

3.D-sub 25pin コネクター

このコネクターは、DELTA 1010 に付属する専用デジタル ケーブル(D-sub 25Pin)でオーディオコンバーターユニッ トと接続します。

D-sub 25pin ケーブルは、プリンタケーブルと同様 の仕様ですが、接続には必ず純正の D-sub 25pin ケー ブルを使用して下さい。純正以外のケーブルを使用 すると音質に影響する場合があります。

オーディオコンバーターユニットと PCI HOST カー ドの電源部は完全に独立しているため、PCI HOST カードのみコンピュータへインストールされている 状態でもデジタル入出力は使用できます。

4.36Bit Digital Signal Processor

PCI HOST カードには、デジタルミキシング・モニタリ ング・ルーティングを高品質に行うために、内部分解能 36Bit Digital Signal ProcessorDSP)を搭載しています。 DSP での処理は、ソフトウェアでのダイレクトモニタリ ングとは全く異なり、ゼロレイテンシーでモニタリング することを可能にします。また 36Bit DSP では、ゼロレ イテンシーモニタリング以外に、デジタルミキサーやデ ジタルパッチベイ / ルーターとしても機能します。36Bit

Digital Signal Processor の詳細は、Chapter 436Bit DSP の仕様を参照して下さい。

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DELTA 1010 User's Guide : Chapter 1