付録 C
システムのメンテナンス
メンテナンスを適切に実行すれば、システムを最上の動作状態に維持し、経費と時間のかかる保 守作業を最小限に抑えることができます。付録 C では、定期的なメンテナンスの手順について 説明します。
データの保護
誰でも、ファイルを誤って削除してしまうことがあります。ハードディスクドライブも長時間 使っていれば故障することがあります。問題となるのは、いつかはデータを失うだろうかという ことではなく、いつ失うか、です。このようなデータの損失を防ぐためには、ハードディスクド ライブのすべてのファイルのバックアップコピーを定期的に作成しておく必要があります。ハー ドディスクドライブを使用する場合は、頻繁な、かつ定期的なバックアップ実行は必須です。
■バックアップのスケジューリング
どの程度の頻度でバックアップを実行すべきかは、ハードディスクドライブの記憶容量とドライ ブに保管されるデータの揮発性に依存します。重い使用負荷がかかるシステムでは、ほとんど ファイルの変更が行われないシステムの場合よりも、頻繁にバックアップを実行する必要があり ます。
弊社では、ハードディスクドライブ全体について少なくとも週に 1 度のバックアップ、また変更 されたファイルについては毎日のバックアップをおすすめしています。このガイドラインに従え ば、万一ハードディスクドライブに障害が起こったり、重要なファイルを誤って削除したりして も、失われる作業量は 1 日分を越えることはありません。
データ損失に対する保証をさらに確実にするには、週単位および月単位のバックアップの複製を 作業場所以外の場所に保存します。こうしておけば、オリジナルのバックアップが壊れた場合で も、失われる作業量を 1 週間以内にとどめることができます。
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