環境要因
この項では、システムのパフォーマンスと動作寿命に悪影響を与える可能性のある環境要因につ いて解説します。
■温度
極端な高温や低温は、チップの寿命が短くなる、チップが誤動作する、デバイスの機械部品の故 障が発生するなど、さまざまな問題の原因となります。激しい温度変化により、チップとソケッ ト間の接触が不良になったり、ディスクドライブプラッタが伸縮したりして、データの読み取り
/書き込みエラーが発生することがあります。ハードディスクドライブで低レベルのフォーマッ トを実行する場合は、周囲の温度をドライブ使用時の温度に近づける必要があります。これを行 わないと、ディスクプラッタでのトラック位置がずれてしまうことがあります。
温度によるシステムパフォーマンスへの影響を最小限に抑えるために、次のガイドラインに従っ てください。
•必ず、10 ℃(華氏 50°F)以上、35 ℃(華氏 95°F)以下の環境でシステムを動作させてくださ い。
•コンピュータを換気のよい場所に設置してください。壁はめ込み式ユニットや布の上にコン ピュータを置かないでください。また、特に午後になって直射日光があたる場所に置かないで ください。ヒーターなどの熱源の近くにコンピュータを置かないようにしてください。
高度の高い場所では、特に十分な換気が必要です。システムのパフォーマンスは、高温の場所 に限らず、高度の高い場所でも最適とならないことがあります。
•コンピュータのすべてのスロットと開口部をふさがないようにします。特にコンピュータ背面 のファン通気孔には注意してください。
•システムにほこりや異物がたまるとシステムのオーバーヒートの原因となるため、定期的にシ ステムをクリーニングしてください。
•システムを極端な低温環境に置いていた場合、通常の動作温度環境に戻した後、システムが暖 まるまで 2 時間待ってから、電源を入れてください。これを行わないと、内部のコンポーネン ト、特にハードディスクドライブを破損することがあります。
•システムがときどき動作しなくなる場合は、ソケットに装着したチップをもう一度入れ直しま す。温度変化によってチップとソケットが接触不良になっている可能性があります。
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システムのメンテナンス