概要
な場所の残響をサンプリングして、メモリースティック1)に記録できます。 ソフトウェアの概要は以下のとおりです。
優れたSN比を実現する同期加算方式のサンプリング
音源にTSP2)信号を用いてDA変換tスピーカー再生tマイク収音 tAD変換tサン プリングというプロセスを繰り返し、毎回得られるサンプリングデータを同期させて加算し、 その平均値をサンプリングする同期加算方式を採用しています。繰り返し回数が多いほど 響き成分に対してのノイズレベルを下げることができるため、高 SN 比が得られます。
通常は、繰り返し回数を16回に設定します。暗騒音が多い室内や戸外でサンプリングす るときは、繰り返し回数を32回または 64回にします。32 回にすると、16 回のときよりSN比 が約 3 dB 改善されます。64 回にすると、16 回のときよりSN 比が約 6 dB 改善されます。
サンプリング周波数44.1~96.0 kHzに対応
次の3種類のサンプリングモードに対応しており、空間の残響時間に応じて適切なものが 選べます。
•Fs/5.5sec:サンプリング周波数 44.1 kHzまたは 48.0 kHzで 5.5 秒間のサンプリング
•Fs/11sec:サンプリング周波数 44.1 kHzまたは 48.0 kHz で11 秒間のサンプリング
•2Fs/5.5sec:サンプリング周波数 88.2 kHzまたは 96.0 kHz で 5.5秒間のサンプリング
教会など、残響時間の長い空間のサンプリングには、Fs/11secを選びます。11 秒間のサ ンプリングされた波形のうち、最初から5.5秒間の波形がコンパイルされます。
ご注意
Fs/11secまたは 2Fs/5.5secでサンプリング/コンパイルするためには、拡張DSP DABK-
S703(別売り)が必要です。
64MBのメモリースティックに最大42のリバーブプログラムを保管可能
16 MB、32 MB、64 MBのメモリースティックに保管することができます。
各データのサイズは、Fs/5.5sec でサンプリングしたデータが約 2 MB、Fs/11secまたは 2Fs/5.5secでサンプリングしたデータが約 4 MB、コンパイルしたFsデータが約 1.5 MB、 2Fsデータが約3 MB です。
コンパイルしたFsデータだけを市販の64 MBのメモリースティックに保管すると、最大で42 種類のリバーブプログラムが保管できます。
付属のメモリースティックでは、24 MBをサンプリング/コンパイルしたデータの保管に利用 できます。
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1)メモリースティックは、ソニー株式会社の商標です。
2)TSPは Time Stretched Pulse(タイム・ストレッチト・パルス)の略です。
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