MR-8mkII取扱説明書(最初にお読みください)

タイムベース

本文中に「タイムベース」という言葉が出てきます。

このタイムベースとは、レコーダーの走行位置を表す際に利用します。MR-8mkIIで使用するタイム ベース表示には、ABS時間で表示する「タイム表示」と、Bar/Beat/Clk(小節/拍子/クロック)で 表示する「Bar Beat 表示」があり、 [TIME BASE SELECT] キーで交互に切り替えることができま す。下記画面は、タイム表示および Bar/Beat 表示における、ソングの先頭を示しています。

<タイム表示>

Bar/Beat 表示>

タイム表示とは、CFカード上に刻まれる絶対時間”(Absolute Time)であり、0m 00s 000msABS ZERO と呼び、ソングの先頭を示しています)から 99m 59s 999ms までの時間が、ソングを作成し た時点で刻まれています。また、Bar Beat は、タイム表示 0m 00s 000ms の位置を“-2小節と して初期設定されています(これを本機では“Bar オフセットと呼んでいます)。MR-8mkIIは、こ の位置を基準にしてそれ以降の小節を設定する、拍子とテンポにしたがって走行位置を決定していま す。Bar オフセット(-2小節)は、MENU モードにおいて 0bar -8barの範囲で任意に設定するこ とが可能です(81 ページ)。下の図は、2 つのタイムベースの関係を表したものです。

0m00s000ms

0m03s000ms

0m06s000ms

(ABS ZERO)

-2bar 1

 

000clk

1bar 1

 

000clk

3bar 1

 

000clk

 

 

Bar/Beat/Clk

インプットモニターとリプロモニター

MR-8mkIIのレコーダーでは、各トラックの信号を出力する際にインプットモニターリプロ モニターがあります。

インプットモニターとは、そのトラックへ入力された信号(録音しようとする音)を、そのままト ラックの出力へ送ることを示しています。

インプットモニターは、録音する音の録音レベルを確認する際に使用します。したがって、インプッ トモニターできるのは、 [REC SELECT] キーを押して録音トラックが選択されている状態で、 [RECORD] キーのみを押して“READY(録音待機状態)になっているか、あるいは実際に録音し ているトラックのみということになります。

リプロモニターとは、トラックの出力が「再生音」であることを示しています。既に、そのトラッ クに録音されている再生音を聞く場合など、通常の再生はリプロモニターで行います。

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Fostex MR-8mkII manual タイムベース, インプットモニターとリプロモニター, <タイム表示>