© National Instruments Corporation 6-1 LabVIEW SignalExpress スタートアップガイド
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スイープ計測を行う
LabVIEW SignalExpress では、スイープ操作により測定を自動化し、特
性評価や設計検証を行うことができます。
広範な条件でスイープ計測を使
用して設計からデータを収集し、その設計性能をドキュメント化すること
ができます。
たとえば、特性評価のための測定を実行中に、スイープ操作
を使用して刺激信号の周波数や電源の電圧レベルを変化させることができ
ます。
本章では、LabVIEW SignalExpress で「スイープ」ステップを使用した
スイープ操作の設定方法について説明します。
周波数スイープを行い、
フィルタ出力の測定を行うことで、フィルタの性能を評価 する方法と、
イープ結果の表示方法と、より複雑な測定のための多次元掃引(スイー
プ)の実行方法についても説明します。

スイープの範囲と出力を定義する

「スイープ」ステップでは、複雑で反復的なスイープ操作でも、これを定
義することにより測定を自動的に行うことができます。
サンプルプロジェクトで周波数範囲を定義し、フィルタを介してスイープ
操作を行うには、以下の手順に従ってください。
1. ファイル→プロジェクトを開くを選択し、SignalExpress¥
Examples¥Tutorial ディ��クトリを参照して、Sweep.seproj
ダブルクリックします。
2. 左に示す実行ボタンをクリックし、プロジェクトを実行します。
このプロジェクトでは、「アナログ信号を作成」ステップにより正弦
波の刺激信号が生成されます。この信号は、「フィルタ」ステップに
より楕円バンドパスフィルタを介して渡され、「振幅とレベル」ス
テップによりフィルタ出力の RMS が測定され、「フォーミュラ」ス
テップによりデシベル (dB) に変換されます。
「フィルタ」ステップ
はシミュレートされた検査対象として動作するため、ハードウェアは
使用しません。
ただし、ナショナルインスツルメンツの任意波形発生
器、関数発生器、ダイナミック信号アナライザ、またはマルチファン
クション I/O (MIO) デバイスから生成される物理チャンネルをス
イープすることもできます。
3. 左に示すステップを追加ボタンをクリックし、実行制御→スイープ
選択します。