23
2.メディアパトロール
メディアパトロール(Media Patrol)は、HDD の全領域にリード&ベリファイ試験を実施す る機能です。メディアパトロールは、ロジカルドライブやホットスペアディスクに割り当 てられているすべての HDD に対して実行することができます。
メディアパトロールにより、HDD の後発不良を検出・修復することができるため、予防保 守として定期的に実施することを推奨します。メディアパトロールはスケジュール設定を 行うことにより、定期的に実施することができます。
『RAID1』や『RAID5』、『RAID10』など、冗長性のあるロジカルドライブを構成する HDD やホットスペアディスクに割り当てられた HDD の場合は、実行中に検出したエラーセク タを修復することができます。冗長性のない『RAID0』のロジカルドライブを構成する HDD の場合は、エラーセクタを Bad Sector List(BSL)に登録して管理します。
メディアパトロール実行中の HDD へアクセスがあった場合は、メディアパトロールを一 時的に中断し、アクセスが完了すると中断した箇所から継続します。そのため、メディア パトロールによる性能低下はほとんどありません。
メディアパトロールを実行する場合は、以下の点に注意してください。
頻繁にHDD へアクセスがある環境では、メディアパトロールの処理が進 みません。そのような環境では、メディアパトロールよりもシンクロナ イズを使った予防保守を推奨します。
メディアパトロールを実施するためにはWebPAM のインストールが必 要です。