1.外部カバーの損傷 (ゆるみ、破れ、またはとがった個所) をチェックします。

2.コンピューターの電源を切ります。電源コードを切り離します。

3.次のことについて電源コードをチェックします。

a.接地線を含む 3 線式の電源コードの先にある接地極付きの 3 ピン・コネク ターが良好な状態であるかどうか。計器を使用して、外部接地ピンとフレー ム・グランドとの間の導通が、0.1 オーム以下であることを測定により確認し ます。

b.電源コードは、部品リストで指定された正しいタイプのものでなければなら ない。

c.絶縁体は、擦り切れたり磨耗していないものを使用する。

4.カバーを取り外します。

5.明らかに IBM によらない改造の有無をチェックします。 IBM 以外の改造個所 があれば、その安全について適切な判断を行ってください。

6.金属のやすりくず、汚れ、水やその他の液体、あるいは火災や煙による損傷の兆 候について、装置の内部をチェックします。

7.磨耗したケーブル、擦り切れたケーブル、または何かではさまれているケーブル をチェックします。

8.電源機構カバーの留め金具 (ねじまたはリベット) が取り外されたり、いじられ ていないことを確認します。

静電気の放電に敏感な部品の取り扱い

トランジスターまたは集積回路 (IC) が入っているコンピューターの部分は、静電気 の放電 (ESD) に敏感です。物体間の電荷に差がある場合、ESD による損傷が生じ る可能性があります。サーバー、部品、作業マット、および部品を取り扱う人がす べて同じ電荷であるように電位を同一にして、ESD による損傷を受けないように保 護します。

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1.ここに記載する要件を超える場合、製品独自の ESD の取扱手順を使用してくだ さい。

2.使用する ESD-protective保護装置が十分に効果があることが認証されている (ISO 9000) か確認してください。

ESD の影響を受けやすい部品を取り扱うときは、次の手順に従います。

v部品は製品に挿入するまで、保護パッケージに入れたままにしておく。

v他の人と接触しないようにする。

v体の静電気を除去するために、皮膚に対するグランドとなるリスト・ストラップ を付ける。

v部品が衣服に接触しないようにする。大部分の衣服は電気を通しませんが、リス ト・ストラップを身に付けているときでも電気を帯びています。

vアース作業マットの黒い面を使用して、静電気のない作業面を作る。このマット は、ESD に敏感な部品を扱うときに特に便利です。

v下記に示すようなグランド・システムを選択して、特定の保守要件を満たす保護 を行う。

122xSeries 206 Type 8482: ハードウェア・メインテナンスおよび トラブルシューティング・ガイド

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IBM 206 manual 静電気の放電に敏感な部品の取り扱い