ミスしたところだけ録り直す~パンチ・イン/アウト
パンチ・イン/アウトとは
録音の際、演奏を間違えたり、思ったように演奏できな かったりすることがあります。このようなときは、パン チ・イン/アウトをすることで、指定の部分だけ録音を やり直すことができます。トラックを再生しながら途中 で録音に切り替えることをパンチ・インといい、また逆 に、トラックに録音しながら途中で再生に切り替えるこ とをパンチ・アウトといいます。つまり、録音し直した いところでパンチ・インし、録音を終えたらパンチ・ア ウトします。
fig.08-02(VS-840EX P.58)
再生 | 録音 | 再生 |
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スタート | パンチ・イン | パンチ・アウト ストップ | |||||||
[PLAY] | [REC] | [REC] | [STOP] |
※ アンドゥ機能(P.58)を使うと、録音し直す前の状態に 戻すことができます。
※ ディスクには、パンチ・イン/アウトをする前のデータ が消えないで残っています。このデータが不要な場合に は、ディスクの記憶容量を有効に使うため、ソング・オ プティマイズ(P.60)で不要なデータをディスクから消 去してください。
本機では、マニュアル・パンチ・イン/アウトとオート・パ ンチ・イン/アウトの 2 種類を選ぶことができます。
マニュアル・パンチ・イン/アウト
マニュアル・パンチ・イン/アウトとは
ボタンまたはフット・スイッチの操作で、パンチ・イン /パンチ・アウトを切り替えます。一人で楽器の演奏と 録音の操作をしているときは、ボタン操作でパンチ・イ ン/パンチ・アウトを切り替えるのが大変な場合があり ます。このようなときには、別売のフット・スイッチ (Roland
録音ボタンを使ったマニュアル・パン チ・イン/アウト
ここでは、録音済みであるトラック 1 の一部分を、マニュア ル・パンチ・イン/アウトを使って録音し直す操作について 説明します。
1.REC TRACK ボタンでトラック 1 を選択します。
REC TRACK ボタン[1]のインジケーターが橙色と緑 色の交互点灯になります。
2.トラック 1 のフェーダーを図の位置に設定します。
fig.08-03(Fader1:Unity)
3.曲を再生し、入力ソースの音量を INPUT LEVEL つま みで調節します。
曲の再生中に[TRACK MUTE]ボタンを押しながら REC TRACK ボタン[1]を押すと、トラック 1 をミュートす ることができます。もう一度同じ操作を行うと、ミュー トを解除することができます。
録音し直すトラックと入力ソースを聴き比べ、音量差が ないように INPUT LEVEL つまみで調節してください。
4.入力ソースの音量調節ができたら、トラック 1 の ミュートが解除されていることを確認します。
5.録音し直す手前の位置まで移動した後、[PLAY]を押 して再生させます。
6.録音し直す位置で[REC]を押すとパンチ・インされ、 録音状態となります。
パンチ・アウトするときはもう一度[REC](または [PLAY])を押します。[REC]を押すたびにパンチ・イ ン/パンチ・アウトが切り替わるので、他にも録音し直 したいところがあれば、同様の操作を繰り返してくださ い。
7.録音を終えたら[STOP]を押して停止させます。
8.録音し直した結果を確認します。
曲を録音し直す手前の位置まで戻してから再生してくだ さい。
トラック 1 の音量は TRACK フェーダーで調節します。
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