メモリ使用の概要
図 5-1 (108 ページ ) で示した Sybase IQ のメモリ使用の図を参照してください。
すべての 64 ビット・プラットフォームでは、使用可能な合計メモリ量は実質 的に無制限です。システムの仮想メモリが唯一の制限となります。
32ビット・プラットフォームでは制限があります。詳細については、次の表 を参照してください。
表
プラットフォーム | 使用可能メモリ量 |
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RedHat Linux 2.1 | 約 1.7GB を Sybase IQ に使用可能 |
RedHat Linux 3.0 | 約 2.7GB を Sybase IQ に使用可能 |
Windows 2000/2003/XPa | 2.75GB を Sybase IQ に使用可能 |
aこのメモリ量を確保するには、Windows 2000 Advanced Server または Datacenter Server、 Windows Server 2003 Standard、Enterprise または Datacenter Edition、もしくは Windows XP Professional を使用し、/3GB スイッチを設定する必要があります。このスイッチを設定 しないと、2GB に制限されます。これはプロセスに使用できる合計メモリ量です。/3GB スイッチを設定した場合でも、Windows サーバではバッファ・キャッシュの合計サイズ が 2GB を超えることはできません。詳細については、Windows 用の『Sybase IQ インス トールおよび設定ガイド』を参照してください。
Sybase IQ サーバ内での仮想メモリの使用パターンのせいで、Windows プラッ トフォーム上で仮想メモリの断片化によって処理が過度に増大する可能性が あります。このような状況に陥る可能性を小さくするため、Sybase IQ では Windows XP と Windows Server 2003 について Microsoft の LFH ( 低断片化ヒー プ ) の使用をサポートしています。
Windows プラットフォームにおけるパフォーマンス・チューニングのこの他の ヒントについては、「第 7 章 Windows システムでのサーバのチューニング」を 参照してください。
UNIX システムの場合にかぎり、Sybase IQ にはメモリの管理に役立つ 2 つの コマンドライン・オプションが用意されています。
連結メモリ・プール HP と Sun のプラットフォームでは、指定した量のメモリを「連結」メモリとし て指定できます。連結メモリは、物理メモリにロックされた共有メモリです。 カーネルはこのメモリを物理メモリからページ・アウトできません。
他のアプリケーションが同じマシン上で同時に実行されている場合は、連結メ モリによって Sybase IQ のパフォーマンスが向上することがあります。ただし、 連結メモリを Sybase IQ 専用に割り付けると、そのメモリはマシン上の他のア プリケーションから利用できなくなります。
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