
NTFS キャッシュの使用
ページ・フォールトのモニタリング
上記と同じように、Windows パフォーマンス モニタで [Sybase IQ] プロセスを選 択します。[Page Faults/sec] カウンタを選択します。このカウンタには、「ソフト」 ページ・フォールトと「ハード」ページ・フォールトの両方が含まれます。ハー ド・ページ・フォールトは、ディスクI/O を引き起こすページ・フォールトです。 ソフト・ページ・フォールトは一般に、パフォーマンスの問題には関係しません。
ハード・ページ・フォールトの数値を調べるには、[LogicalDisk] オブジェクト、 および pagefile.sys ファイルが格納されている場所 ( このファイルは Sybase IQ データベースとは別のボリュームに格納してください) のインスタンスを選択 します。[Disk Transfers/sec] カウンタを選択します。この値を [Page Faults/sec] の値と比較すると、ページ・フォールトに対するハード・ページ・フォールト の割合がわかります。ページ・ファイルへの I/O アクティビティはほとんどな いことが理想です。ただし、メモリが少ない構成では、ページングが発生する ことが多くなります。
ハード・ページ・フォールト率が毎秒 20 を超える状態が持続する場合は、マ シンの物理メモリが過度に割り付けられています。
NTFS キャッシュの使用
ネットワーク・サービスのサーバのオプションで [ ネットワーク アプリケー ションのスループットを最大にする ] を有効にした状態で、NTFS とその関連 のキャッシュを使用すると、挿入とクエリの両方で Sybase IQ のパフォーマン スが向上します。これは主に、物理メモリ量と、Intel Pentium の Sybase IQ ペー ジの圧縮解除能力が同じでも、NTFS の方が Sybase IQ バッファ・キャッシュ より大量のデータを格納できるからです。したがって、Windows プラット フォームで Sybase IQ を使用する場合は、Sybase IQ バッファ・キャッシュのサ イズを推奨される標準設定より小さくしてください。
Sybase IQ メイン・バッファ・キャッシュとテンポラリ・バッファ・キャッシュ には、Sybase IQ データ ( ページ ) が非圧縮形式で格納されます。つまり、100MB
のSybase IQ バッファ・キャッシュには、100MB 分のデータを格納できます。 これに対し、NTFS キャッシュでは Sybase IQ データを圧縮形式で管理します。 このため、圧縮率が 2:1 の場合、100MB の NTFS キャッシュには 200MB の Sybase IQ データが格納されている可能性があります。したがって、NTFS キャッシュでは、キャッシュのヒット率をより高く維持して、I/O を減らすこ とが可能です。たとえ NTFS キャッシュから Sybase IQ バッファ・キャッシュ に移動するデータを圧縮解除するために計算のオーバヘッドが生じても、I/O の削減効果の方が重要です。
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