推奨されるディスク・ストライピング

5 章 システム・リソースの管理

推奨されるディスク・ストライピング

次に、ディスク・ストライピングの基本的な規則ついて説明します。

パフォーマンスを最大にするには、ストライプ・ファイル・システムの ディスクを複数のディスク・コントローラに分散させる必要があります。 ただし、1 台のディスク・コントローラに多くのディスクを割り当てない ように注意してください。通常の SCSI マシンでは、1 台のコントローラ に 2 3 台のディスクを割り当てることができます。詳細については、ご 使用のハードウェアのマニュアルを参照してください。

ディスクは、テープ・ドライブまたは CD-ROMなどの低速デバイスとは 異なるコントローラに配置してください。同じコントローラにディスクを 配置すると、ディスク・コントローラの速度が低下します。

ストライプのサーバ CPU 1 台あたりに 4 台のディスクを割り付けます。

個々のディスクは、同等のデバイスである必要があります。つまり、サイ ズとフォーマットが同じで、できるだけ同一ブランドのデバイスを使用す る必要があります。仕様が異なると、通常は最小のディスクのサイズが使 用されるため、他のディスク領域が無駄になる場合があります。また、最 も低速のディスクの速度が使用されることがあります。

通常、ファイル・ストライピングに使用するディスクを、スワップ・パー ティションとして使用するなど、他の目的には使用しないでください。

ルート・ファイル・システムを含むディスクは、決してストライプ・デバ イスの一部として使用しないでください。

通常は、可能なかぎりディスク・ストライピングを使用してください。

注意 データをロードする際に最良の結果を得るには、ストライプ・ディスク にあるフラット・ファイルにデータをダンプしてから、LOAD TABLE コマン ドを使用して、Sybase IQ にデータを読み込みます。

内部ストライピング

Sybase IQ では、一連の dbspace ( ファイルまたはデバイスのロー・パーティ ション ) にブロック単位で情報を格納します。ディスク・ストライピングを使 用している場合、Sybase IQ は、使用可能な領域があるすべての dbspace にデー タを分散させます。この方法では複数のディスク・スピンドルを使用して、高 速な並列ディスク書き込みを可能にします。

パフォーマンス&チューニング・ガイド

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Sybase 12.7 manual 内部ストライピング, 推奨されるディスク・ストライピング, パフォーマンス&チューニング・ガイド