Sybase 12.7 リソースを効率的に利用するための他の方法, マルチプレックス・データベースのディスク領域の管理, クエリ・サーバ間のロード・バランス, データベース・アクセスの制限

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リソースを効率的に利用するための他の方法

5 章 システム・リソースの管理

リソースを効率的に利用するための他の方法

この項では、パフォーマンスを向上させ、ディスク領域をさらに有効に活用す るためのシステムの調整方法について説明します。

マルチプレックス・データベースのディスク領域の管理

ユーザがいずれかのサーバで、古いバージョンのテーブルを必要とするトラン ザクションを実行している間は、Sybase IQ はそのテーブルを削除できません。 このため、マルチプレックス・データベースでテーブルの更新とクエリが同時 に発生すると、Sybase IQ が大量のディスク領域を消費することがあります。 消費される領域の量は、データとインデックスの性質および更新の頻度によっ て決まります。

クエリする必要がなくなった古いバージョンを書き込みサーバが削除できる ようにすれば、ディスク・ブロックを解放できます。古いテーブル・バージョ ンをリカバリできるように、すべてのサーバのユーザ全員が現在のトランザク ションを定期的にコミットする必要があります。これで、サーバは稼働し続け ることができ、すべての機能を利用できます。各クエリ・サーバでのテーブ ル・バージョンの使用についての最新情報を書き込みサーバに転送するため に、dbremote プロセスをすべて実行し続ける必要があります。

クエリ・サーバ間のロード・バランス

IQ ネットワーク・クライアントを使用して、マルチプレックス・クエリ・サー バ間のクエリ負荷のバランスをとれる場合があります。この方法では、プール 内のマシンの作業負荷に応じて、各マシンにクライアント接続をディスパッチ する中間システムが必要となります。

この方法を使用するには、クライアント・システムで、中間ロード・バラン ス・システムの IP アドレスとポート番号および汎用サーバ名を指定し、

VerifyServerName 接続パラメータを NO に設定した特別な ODBC DSN を作成

します。クライアントがこの DSN を使って接続すると、ロード・バランサは 負荷が最も少ないと判断したマシンに対して接続を確立します。

クエリ・サーバのロード・バランスで使用する ODBC DSN の定義方法につい ては、『Sybase IQ システム管理ガイド』の「第 4 章 接続パラメータと通信パ ラメータ」VerifyServerName 通信パラメータ (Verify)を参照してください。

データベース・アクセスの制限

クエリのパフォーマンスを向上させるには、可能なかぎり、データベースを読 み取り専用に設定するか、重要な更新を使用頻度の少ない時間帯にスケジュー ルします。Sybase IQ では、テーブルへの挿入や削除を実行している間に、複 数のクエリ・ユーザがそのテーブルを読み込むことができます。ただし、デー タベースを同時更新している間は、パフォーマンスが低下します。

パフォーマンス&チューニング・ガイド

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