I/O の分散

I/O の分散

ディスクにファイルを格納するまったく別の方法もあります。ディスク・スト ライピングは、複数のディスク・ドライブに 1 つのファイルのデータを分散す る場合に使用する一般的な方法です。ディスク・ストライピングを使用する と、連続するディスク・ブロックをストライプ・ディスク・ドライブに格納で きます。ストライピングによって、1 つの論理ディスクに 1 つ以上の物理ディ スク ( またはディスク・パーティション ) が結合されます。ストライプ・ディ スクでは、I/O の転送が、コンポーネントの複数の物理デバイスに分散され、 並列実行されます。このため、1 台のディスクを使用するよりも、パフォーマ ンスが大幅に向上します。

ディスク・ストライピングでは、異なるディスクにブロックを格納します。最 初のブロックは、最初のドライブに格納されます。2 番目のブロックは、2 番 目のドライブに格納されます。すべてのドライブを使用すると、最初に戻り、 追加のブロックを各ドライブに格納していきます。ディスク・ストライピング の最大の特長は、複数のディスク・ドライブに対してランダムにデータを分散 できる点です。ストライプ・ディスクに格納されたファイルにランダムな操作 を行うため、ストライプ・セットのすべてのドライブが均等にビジーになり、

1秒あたりのディスク操作の数が最大となります。これは、データベース環境 において非常に有効な方法です。

オペレーティング・システムやハードウェアが提供するディスク・ストライピン グ、または Sybase IQ に内蔵されたディスク・ストライピングを使用できます。

UNIX におけるディスク・ストライピングの設定

ディスク・ストライピングに対応している UNIX システムには、物理ディスク をストライプ・デバイスに設定するユーティリティがあります。詳細について は、UNIX システムのマニュアルを参照してください。

Windows におけるディスク・ストライピングの設定

Windows システムでは、適切な SCSI-2ディスク・コントローラの機能によっ て、ハードウェア・ディスク・ストライピングを使用します。ハードウェア・ ストライピングをサポートしていないマシンでも、データベースに複数のディ スクを使用できる場合は、Windows ストライピングを使用して、ディスク I/O を複数のディスクに分散できます。[ ディスクの管理 ] を使用して Windows ス トライピングを設定してください。

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Sybase IQ

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