Sybase 12.7 manual Sybase IQ のメイン・バッファ・キャッシュとテンポラリ・バッファ・キャッシュ, パフォーマンス&チューニング・ガイド

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Sybase IQ のメイン・バッファ・キャッシュとテンポラリ・バッファ・キャッシュ

5 章 システム・リソースの管理

Sybase IQ のメイン・バッファ・キャッシュとテンポラリ・バッファ・キャッシュ

Sybase IQ に必要なオーバヘッド・メモリを決定したら、メイン Sybase IQ バッ ファ・キャッシュとテンポラリ・バッファ・キャッシュの間でどのように残り のメモリを分散するかを決定してください。5-1では、2 つの領域が点線で 分割されていますが、これはさまざまな要因によって分割線の位置が移動する 可能性があることを示します。

他のほとんどのデータベースと異なり、Sybase IQ では、通常、メイン・バッ ファ・キャッシュに 40 %、テンポラリ・バッファ・キャッシュに 60% のメモ リを割り当てます。ただし、この比率は固定されているわけではありません。 HG インデックスが関連する大きなソートマージ・ジョインまたは挿入を使用 するクエリなどの操作では、通常とは異なり、メイン・バッファ・キャッシュ よりもテンポラリ・バッファ・キャッシュに多くのメモリが必要です。また、 他のアプリケーションでは要件が異なることがあります。Sybase IQ でサポー トされるメモリ割り付けの割合は、メイン・バッファ・キャッシュ対テンポラ リ・バッファ・キャッシュが 30 % 70 % から 70 % 30 % の範囲となって います。

注意 上記のガイドラインは、システムでアクティブなデータベースが一度に 1 つであることを前提としています。つまり、すべての Sybase IQ ユーザが 1 つのデータベースだけにアクセスしている場合です。複数のアクティブなデー タベースがある場合は、使用するデータベース間で残りのメモリをさらに分け る必要があります。

最初は、ここに記載した一般ガイドラインに従い、「バッファ・キャッシュの モニタリング」(157 ページ ) で説明されているモニタ・ツールと、現在のプ ラットフォームに対応する『Sybase IQ インストールおよび設定ガイド』に記 載された個別のツールを使用して、Sybase IQ のパフォーマンスをモニタリン グすることを強くおすすめします。

バッファ・キャッシュと物理メモリ

Sybase IQ のメイン・バッファ・キャッシュとテンポラリ・バッファ・キャッ シュに使用するメモリと、Sybase IQ メモリ・オーバヘッド、オペレーティン グ・システムとその他のアプリケーションに使用するメモリの合計が、システ ムの物理メモリを超えないようにしてください。

システムが許容するサイズよりもバッファ・キャッシュ・サイズを大きく設定 すると、Sybase IQ はデータベースを開くことができません。サーバ起動オプ ションの -iqmc( メイン・キャッシュ・サイズ ) -iqtc( テンポラリ・キャッ シュ・サイズ ) を指定してデータベースを開き、キャッシュ・サイズを再設定 してください。デフォルトでは、メイン・キャッシュに 16MB、テンポラリ・ キャッシュに 12MB しか割り付けられません。

パフォーマンス&チューニング・ガイド

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