図 4-4のウィンドウ・フレームは、次のような規則で機能しています。

4 OLAP の使用

ローベースのウィンドウ・フレーム 4-4の例では、ロー [1] [5] 1 つのパー

ティションを表しています。それぞれのローは、OLAP のウィンドウ・フレー ムが前にスライドするにつれて現在のローになります。このウィンドウ・フ レームは Between Current Row And 2 Following として定義されているため、各 フレームには、最大で 3 つ、最小で 1 つのローが含まれます。フレームがパー ティションの終わりに到達したときは、現在のローだけがフレームに含まれま す。網掛けの部分は、4-4の各ステップでフレームから除外されているロー を表しています。

4-4:ローベースのウィンドウ・フレーム

4-4のウィンドウ・フレームは、次のような規則で機能しています。

ロー [1] が現在のローであるときは、ロー [4] および [5] が除外される。

ロー [2] が現在のローであるときは、ロー [5] および [1] が除外される。

ロー [3] が現在のローであるときは、ロー [1] および [2] が除外される。

ロー [4] が現在のローであるときは、ロー [1][2][3] が除外される。

ロー [5] が現在のローであるときは、ロー [1][2][3][4] が除外される。

次の図では、この規則を具体的な値セットに適用し、OLAP AVG 関数を使 用して各ローの計算を行っています。スライド計算により、現在のローの位置 に応じて、3 つまたはそれ以下のローを範囲として移動平均を算出しています。

次のクエリは、移動ウィンドウの定義の例を示しています。

SELECT dimension, measure,

AVG(measure) OVER(partition BY dimension

ORDER BY measure

ROWS BETWEEN CURRENT ROW and 2 FOLLOWING)

AS olap_avg

FROM ...

パフォーマンス&チューニング・ガイド

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Sybase 12.7 manual 図 4-4 のウィンドウ・フレームは、次のような規則で機能しています。, パフォーマンス&チューニング・ガイド