第 5 章 システム・リソースの管理
挿入、削除、同期のための作業領域
データの挿入や削除、ジョイン・インデックスの同期を行う場合、Sybase IQ では、IQ ストアに作業領域が必要となります。作業領域を必要とするトラン ザクションがコミットされると、この領域は他の目的に再利用されます。
通常、IQ ストアに適切な割合の空き領域が維持されるかぎり、十分な空き領 域を確保できます。ただし、データを削除する場合、データのサイズやデータ ベース・ページ間のデータの分散によって、大きな作業領域が必要となること があります。多数のページにデータが分散しているデータベースの大部分を削 除する場合は、データベースのサイズを一時的に 2 倍にできます。
予約領域のオプションの設定
MAIN_RESERVED_DBSPACE_MB と TEMP_RESERVED_DBSPACE_MB の 2 つのデータベース・オプションによって、Sybase IQ が特定の処理のために 予約する領域の量を制御します。詳細については、『Sybase IQ システム管理ガ イド』の「領域不足条件を処理するための領域の予約」を参照してください。
リソース使用を調整するオプション
Sybase IQ データベースの同時ユーザ数、実行するクエリ、使用可能な処理ス レッドおよびメモリによって、パフォーマンス、メモリ使用、ディスク I/O に 大きな影響を与える場合があります。Sybase IQ にあるリソースの使用を調整 するオプションによって、さまざまなユーザ数やクエリに対応できます。次の オプションがあります。
•現在のデータベースにのみ影響を与える SET OPTION コマンド・オプ ション
•データベース・サーバ全体に影響を与えるコマンドライン・オプション
•現在の接続にのみ影響を与える接続パラメータ
パラメータや、オプションが有効になる時期、オプションを単一の接続と PUBLIC グループの両方に設定できるかどうかを含めて、これらのオプショ ンの詳細については、『Sybase IQ リファレンス・マニュアル』を参照してくだ さい。
テーブルの最適化については、『Sybase IQ システム管理ガイド』の「記憶領域 とクエリ・パフォーマンスの最適化」を参照してください。
パフォーマンス&チューニング・ガイド | 133 |