
バックアップ操作のチューニング
クエリのチューニング
クエリのパフォーマンスも向上する可能性があります。それには、上述のよう に、メイン・バッファ・キャッシュとテンポラリ・バッファ・キャッシュのサ イズを小さく設定します。ただし、マルチユーザ環境では注意が必要です。テ ンポラリ・バッファ・キャッシュのサイズを小さくすると、複数ページの位置 決めとソート・アルゴリズムに影響し、パフォーマンスの低下を招くことがあ ります。クエリ・プラン、構造、オプションの詳細については、「第 3 章 クエ リと削除の最適化」を参照してください。
バックアップ操作のチューニング
Windows では、固定長の I/O デバイスのみがサポートされています。このため、 テープの読み込みや書き込みは、その前後の読み込みや書き込みと同じサイズ で行う必要があります。読み込みや書き込みの操作がハードウェア・デバイス の容量を超えた場合、操作は失敗します。したがって、バックアップやリスト アの操作では、ハードウェアが設定されているサイズですべての書き込み ( ま たは読み込み ) を行わないと、バックアップ ( またはリストア ) が失敗します。
Sybase IQ では、どのプラットフォームでもできるだけ効率的に読み込みと書 き込みの操作が行われるようにデフォルトが設定されています。ただし、 Sybase IQ データベースの作成時にデフォルトのブロック・サイズを上書きし ている場合は、そのデータベースをバックアップするときにブロック係数を調 整する必要があります。
バックアップまたはリストアでは、次の式が適用されます。
block size x block factor ≈ I/O size
Windows システムでブロック係数を調整するには、使用中のテープ・デバイス で処理できる物理ブロックの最大サイズの情報が必要です。通常、ドライブの 製造元のマニュアルには、この情報は記載されていません。値 ( 通常は 64KB) を調べるには、WIN32 API 呼び出しを使って小さなアプレットを作成する必要 があります。そして、データベースのブロック・サイズと BACKUP コマンド
のBLOCK FACTOR オプションを使用して、バックアップのパフォーマンス を最適化します。完全な構文と使用方法については、『Sybase IQ リファレン ス・マニュアル』を参照してください。
各 I/O 操作が最大ブロック・サイズに近づくほど、バックアップのパフォーマ ンスが向上します。BLOCK FACTOR の整数値にブロック・サイズを乗算し たときに、ドライブのブロック・サイズにできるだけ近い値が得られるように します。
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