第 6 章 パフォーマンスのモニタリングとチューニング
•[Dirty]:バッファがダーティ ( 変更 ) された回数。
•[HR%]:ヒット率。I/O 要求なしで、バッファ・キャッシュによって 応じることのできたパーセンテージ。ヒット率が高いほど効率が良く なります。キャッシュ・サイズを十分な大きさに設定した場合、通常
は90% ~ 100% になります。大きいクエリの場合、最初はヒット率 が下がることがありますが、プリフェッチが機能し始めると上昇し ます。
•[BWaits]:ビジー・ページ ( ページ・フレーム競合 ) のために待機させ られた検索要求。通常は小さい数値ですが、特別な場合には大きくな ることがあります。たとえば、まったく同じクエリが同時に開始され た場合は、両方のクエリが同じページを要求するため、最初の要求が ディスクからページを取得するまで 2 番目の要求は待機します。
•[ReReads]:同一トランザクション内でストアの同じ部分がキャッシュ 内に再読み込みされた概算の回数。この数値は常に小さいはずです が、Sybase IQ 12.4.2 以降では数値が大きくても重要ではありません。
•[FMiss]:不正な失敗。バッファ・キャッシュがメモリ内のページの 検索に複数回のルックアップを必要とした回数。この数値は 0 か、ご く小さな値になるようにしてください。この値が大きい場合は、ロー ルバックが発生し、特定の操作が繰り返し要求されていると考えられ ます。
•[Cloned]:Sybase IQ が同時読み込み用に既存のバッファを保持しなが ら、書き込み用に新しいバッファを作成する必要があった回数。ペー ジのクローンが作成されるのは、他のユーザがそのページを参照して いる場合だけです。
•[Reads/Writes]:バッファ・キャッシュによって実行された物理読み込 みと物理書き込み。
•[PF/PFRead]:プリフェッチ要求、およびプリフェッチ用に実行した 読み込み。
•[GDirty]:LRU バッファがダーティな状態で取り込まれたため、Sybase IQ がそのバッファを使用する前に書き出した回数。この数値が 0 よ り大きい状態が長時間続かないようにしてください。0 より大きい状 態が続く場合は、スイーパ・スレッドの数を増やすか、ウォッシュ・ マーカを移動する必要があります。
•[Pin%]:バッファ・キャッシュ内で使用中でありロックされている ページ数のパーセンテージ。
•[Dirty%]:変更されたバッファ・ブロックのパーセンテージ。この数 値が 85 ~ 90% を超えないようにします。それ以上になると、[GDirty]
が0 より大きくなります。
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