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第 4 章 OLAP の使用
統計関数
Sybase IQ では、1 つの SQL 文内で複雑なデータ分析を実行できる機能を備え た単純な集合関数とウィンドウ集合関数の両方を提供しています。これらの関 数を使用して、たとえば“ ダウ工業株30 種平均の四半期の移動平均はどうなっ ているか ” または “ 各部署のすべての従業員とその累積給与を一覧表示せよ ” というクエリに対する答えを計算することができます。さまざまな期間におけ る移動平均と累積和を計算したり、パーティション値が変化したときに集合計 算がリセットされるような方法で集計とランクを分割したりできます。1 つの クエリ式のスコープ内で、それぞれ独自のパーティショニング・ルールを持つ いくつかの異なる OLAP 関数を定義することができます。統計関数は 2 つのカ テゴリに分けられます。
•単純な集合関数 (AVG、COUNT、MAX、MIN、SUM など ) は、データベー スに含まれるローのグループのデータを要約します。SELECT 文の GROUP BY 句を使ってグループを形成します。
•1 つの引数を取る単項の統計集合関数には、STDDEV()、STDDEV_SAMP()、 STDDEV_POP()、VARIANCE()、VAR_SAMP()、および VAR_POP() があり ます。
単純な集合関数でも単項の集合関数でも、データベース内のローのグループに 関するデータを要約することができ、ウィンドウ指定と組み合わせて、処理の 際に結果セットに対する移動ウィンドウを計算することができます。
注意 集合関数 AVG、SUM、STDDEV、STDDEV_POP、STDDEV_SAMP、 VAR_POP、VAR_SAMP、VARIANCE は、バイナリ・データ型である BINARY と VARBINARY をサポートしていません。
単純な集合関数
単純な集合関数 (AVG、COUNT、MAX、MIN、SUM など ) は、データベース に含まれるローのグループのデータを要約します。ローのグループを形成する には SELECT 文の GROUP BY 句を使用します。集合関数は、select リストと、
SELECT 文の HAVING 句および ORDER BY 句の中だけで使用できます。
注意 Grouping() 関数を除き、単純な集合関数と単項の集合関数はどちらも、 SQL クエリの指定に「ウィンドウ句」( ウィンドウ ) を組み込むウィンドウ関 数として使用できます。これにより、処理時に結果セットに対して概念的に移 動ウィンドウを作成することができます。詳細については、「ウィンドウ」(62 ページ ) を参照してください。
詳細については、Sybase IQ リファレンス・マニュアルの「第 5 章 SQL 関数」 の「集合関数」を参照してください。
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