
メモリ使用の概要
ファイル・システム・バッファリングの制御
Solaris UFS および Windows ファイル・システムの場合にかぎり、ファイル・ システム・バッファリングのオンとオフを切り替えることができます。ファイ ル・システム・バッファリングをオフにすると、ファイル・システム・バッ ファ・キャッシュからのデータ・コピーがメイン IQ バッファ・キャッシュに 保存されます。通常、データ・コピーの保存によってページングが減り、パ フォーマンスが向上します。ただし、例外が 1 つあります。データベースの IQ ページ・サイズがファイル・システムのブロック・サイズよりも小さい場
合 ( 通常は、テスト状況の場合のみ )、ファイル・システム・バッファリング をオフにすると、特にマルチユーザ操作中にパフォーマンスが低下することが あります。
新しく作成される Sybase IQ データベースでは、ファイル・システム・バッ ファリングがデフォルトでオフになります。
既存のデータベースのファイル・システム・バッファリングを無効にするに は、次の文を発行します。
SET OPTION "PUBLIC".OS_FILE_CACHE_BUFFERING = OFF
このオプションは、PUBLIC グループにのみ設定できます。変更を有効にする には、データベースを停止し、再起動します。
注意 Solaris には、ファイル・システム・バッファ・キャッシュのサイズを制 限するカーネル・パラメータはありません。時間の経過とともにファイル・シ ステム・バッファ・キャッシュが大きくなり、IQ バッファ・キャッシュ・ペー ジを置き換えるため、オペレーティング・システムに過度のページング・アク ティビティが発生し、Sybase IQ パフォーマンスが低下します。
Windows では、ファイル・システムを犠牲にしてアプリケーションを優先させ るページング・アルゴリズムを使用します。これは、Sybase IQ パフォーマン スの向上に役立ちます。詳細については、「第 7 章 Windows システムでのサー バのチューニング」を参照してください。
メモリを増やすその他の方法
特定の環境においては、他のオプションを調整して Sybase IQ に使用可能なメ モリを増やすことができます。
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