Sybase 12.7 manual ネットワーク・パフォーマンス, 大量のデータ転送の向上, ヘビー・ネットワーク・ユーザの分離, パフォーマンス&チューニング・ガイド

Models: 12.7

1 212
Download 212 pages 60.16 Kb
Page 161
Image 161
ネットワーク・パフォーマンス

5 章 システム・リソースの管理

ネットワーク・パフォーマンス

以降の項では、ネットワーク・パフォーマンスの問題を解決するための方法を 示します。

大量のデータ転送の向上

大量のデータを同時に転送すると、スループット全体が低下して、平均応答時 間が増加します。次に、このような場合にパフォーマンスを向上させるための 方法を示します。

大量のデータ転送は、できるかぎり勤務時間外に行う。

大量のデータ転送中は同時クエリの数を制限する。

大量のデータ転送するときに、クエリと挿入を同時に実行しない。

ストアド・プロシージャを使用して、トラフィックを低減する。

ロー・バッファリングを使用して、ネットワーク上の大きなバッチを移動 する。

大量のデータ転送を日常的に行う場合は、そのような転送に適したネット ワーク・ハードウェアの設置を検討する。たとえば次のような方法がある。

トークン・リング - 大量のデータを転送する場合、イーサネットよ り応答が向上する。

光ファイバ - 非常に高い帯域幅を提供するが、ネットワーク全体で 使用するには高価すぎる。

別のネットワーク - 最大ボリュームのワークステーションとサーバ 間のネットワーク・トラフィックを処理するために使用する。

ヘビー・ネットワーク・ユーザの分離

5-2のケース A では、2 つの異なるデータベース・サーバにアクセスするク ライアントが 1 枚のネットワーク・カードを使用しています。このため、サー バ A とサーバ B にアクセスするクライアントは、ネットワーク上とネット ワーク・カードで競合します。ケース B では、サーバ A にアクセスするクラ イアントとサーバ B にアクセスするクライアントが別々のネットワーク・カー ドを使用しています。

異なるマシンをデータベース・サーバにすると、さらにパフォーマンスが向上 します。異なるデータベースのヘビー・ユーザを異なるマシンに分けることも できます。

パフォーマンス&チューニング・ガイド

145

Page 161
Image 161
Sybase 12.7 manual ネットワーク・パフォーマンス, 大量のデータ転送の向上, ヘビー・ネットワーク・ユーザの分離, パフォーマンス&チューニング・ガイド