データベース・サイズと構造の管理
非正規化の短所
正規化の解除には、次の短所があります。
•非正規化を行うと、通常、検索は速くなりますが、更新は遅くなります。 これは、DSS 環境ではさほど問題になりません。
•非正規化は、必ずアプリケーションごとに行われるため、アプリケーショ ンを変更した場合は、再評価が必要となります。
•非正規化によって、テーブルのサイズが大きくなる場合があります。Sybase IQ では、カラム・データの格納を最適化できるため、このことは問題では ありません。詳細については、『Sybase IQ リファレンス・マニュアル』の 「CREATE TABLE 文」の「IQ UNIQUE 制約」と「MINIMIZE_STORAGE オ
プション」を参照してください。
•非正規化によって、コーディングが簡単になる場合と、逆に複雑になる場 合があります。
非正規化のパフォーマンスの利点
次に、何によってパフォーマンスが向上するかを示します。
•ジョインの必要性の最小化
•集約値の再計算 ( 選択時ではなくデータ変更時の計算 )
•テーブル数の低減
非正規化の決定
非正規化を行うかどうかを決定する場合、使用中の環境におけるアプリケー ションのデータ・アクセス要件と実際のパフォーマンス特性を分析する必要が あります。非正規化を行う場合は、次の項目について検討します。
•重要なクエリおよび予想される応答時間
•使用するテーブルまたはカラム、および 1 アクセスあたりのロー数
•通常のソート順
•同時予測
•アクセス頻度が最も高いテーブルのサイズ
•要約を計算するプロセスの有無
•パフォーマンス向上のためのジョイン・インデックス作成の有無
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