リソース使用を調整するオプション
キャッシュ・ページのプリフェッチ
SET コマンドの PREFETCH_BUFFER_LIMIT オプションは、Sybase IQ がプ リフェッチ ( データベース・ページの先読み ) に使用できるキャッシュ・ペー ジの数を定義します。このオプションのデフォルト値は 0 です。このオプショ ンは、Sybase 製品の保守契約を結んでいるサポート・センタから指示があった 場合にだけ設定してください。詳細については、『Sybase IQ リファレンス・マ ニュアル』の「PREFETCH_BUFFER_LIMIT オプション」を参照してください。
SET コマンドの BT_PREFETCH_MAX_MISS オプションは、特定のクエリで ページのプリフェッチを継続するかどうかを決定します。HG インデックスを 使用するクエリの実行速度が予想より遅い場合は、このオプションの値を徐々 に増やしてみます。詳細については、『Sybase IQ リファレンス・マニュアル』
の「BT_PREFETCH_MAX_MISS オプション」を参照してください。
一般的な使用のための最適化
Sybase IQ は、開いたカーソルの数を追跡して、メモリを割り付けます。特定 の状況においては、USER_RESOURCE_RESERVATION オプションによっ て、製品を使用している思われる現在のカーソル数の最小値を調整し、テンポ ラリ・キャッシュから割り付けるメモリをさらに節約できます。
このオプションは、慎重な分析の結果、実際に必要であると判断された場合に のみ設定する必要があります。このオプションを設定する場合は、Sybase 製品 の保守契約を結んでいるサポート・センタに連絡してください。
プリフェッチされるローの数の制御
プリフェッチは、相対位置 1 または相対位置 0 のみをフェッチするカーソルの パフォーマンスを向上させるために使用します。2 つの接続パラメータを使用 して、カーソル・プリフェッチのデフォルトを変更できます。PrefetchRows (PROWS) は、プリフェッチされるローの数を設定します。PrefetchBuffer (PBUF) は、プリフェッチされたローを格納するために、この接続に使用できるメモリ を設定します。プリフェッチするローの数を増やすと、次の特定の条件ではパ フォーマンスが向上する可能性があります。
•アプリケーションが数回の絶対フェッチで数多くのロー ( 数百ロー以上 ) をフェッチする場合
•アプリケーションがローを高速でフェッチし、クライアントとサーバが同 じマシン上にあるか、高速ネットワークで接続されている
•クライアント/サーバ通信がダイヤルアップ・リンクやワイド・エリア・ ネットワークなどの低速ネットワークで行われている場合
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